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GoogleのAndroid開発ツールをTIが1000ドル未満で提供

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Google社が力を入れている次世代の携帯電話機プラットフォームであるAndroidに米Texas Instruments 社は、アプリケーションプロセッサOMAP3を搭載し、Mobile World Congressで公開デモンストレーションした。同時にAndroidに組み込むための開発ツールも展示した。Androidは、アップルのiPhoneと同様なスマートフォン向けのプラットフォームであるが、誰にでも仕様を公開し、スマートフォンを設計・製造できるという特長がある。

MWCでTIが試作したAndroidベースのスマートフォン 会場で筆者がセミコンポータルのホームページを出して表示してみた
MWCでTIが試作したAndroidベースのスマートフォン

会場で筆者がセミコンポータルのホームページを出して表示してみた


Androidがオープンで自由に設計できることにTIはいち早く注目し、その開発ツールZoom Mobile Development Kitを展示した。この開発ツールにはOMAP3430アプリケーションプロセッサを使い、サードパーティの設計ハウスである米Logic PD社が開発したもの。この開発ツールを使えば、OMAP3の仕様変更や、Androidプラットフォーム上でユーザーが作りたいスマートフォンに高性能なマルチメディア機能や、かっこいいユーザーインターフェースなどの独自機能を追加することができる。

Mobile World Congressの展示会では、AndroidプラットフォームにワイヤレスLANとBluetoothを搭載したチップを使い、スマートフォンも試作し展示した。Androidオープンプラットフォームには、OSとミドルウエア、一部のアプリケーションを搭載し、メーカーやキャリヤが独自のスマートフォンを短期間で開発できる。このユーザーインターフェースの特長は、ワンボタンアクセスであり、ウェッブブラウザや電子メール、メッセージング、ビデオ映像などをボタン1発で見ることができる。

TIによるとこの開発ツールを1000ドル未満の価格で提供するとしている。

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