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Qualcommが腕時計型モバイル端末を今年4Qに発売

Qualcommは、スマートフォンと連携する腕時計型デバイス「Toq」を今年の第4四半期(10〜12月)に発売する。実際に販売するのは100%子会社のQualcomm Connected Experiences社であり、この腕時計型スマートウォッチにはQualcommの子会社の連携技術が詰まっている。

図1 QualcommブランドのスマートウォッチToq(トーク)

図1 QualcommブランドのスマートウォッチToq(トーク)


Always-onでありAlways-connectedのそのディスプレイには、Qualcomm MEMS Technologies社が独自に開発した、反射型のMirasol技術を採用した。その理由は、画面が常にオンし続けられるように消費電力を削減するためだ。これは、反射膜を2枚用い、反射する光の位相を変調することで色を表現するという全く新しい原理のディスプレイ(参考資料1)。バックライト用のLEDがいらないため、消費電力を削減できる。反射型ディスプレイであるから太陽光のもとでは非常に見やすい反面、暗い場所ではよく見えない。

すべてタッチパネルで操作するため機械式のボタンは一つもない。充電用のコネクタすらない。充電は、Qualcomm社のWiPower LE技術を使ってワイヤレスで行う。さらに音楽も楽しめるが、これもBluetooth オーディオを使い、左右独立したイヤフォン(図1中央)を使ってワイヤレスで聞く。

このToq(話すという意味のTalkと同じ発音)のユーザーは、スマートフォンの通話やテキストメッセージ、アポイントメントのリマインドなどを通知できる。

アプリの開発者は、Qualcomm Innovation Centerが組織するAllJoynのフレームワークを活用する。このフレームワークは、AllJoyn通知サービスで、Qualcomm Toqアプリを通じて、プログラムの通知をこのスマートウォッチに送ることができる。

ソフトウエアをアップグレードすることで、Toqに機能を追加できるが、Qualcommはその機能追加サービスを続けていく。追加機能の例として、子会社Qualcomm Life社が提供する健康管理ソフトである2netプラットフォームを提供する。ユーザーは、このプラットフォームを含む2netのエコシステムを通じて、健康管理の新しい技術などを追加することができる。


参考資料
1. 「技術で何ができるかが重要」というジョブズ氏の言葉を反映したクアルコム (2012/01/27)

(2013/09/06)

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