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装置のB/Bレシオが0.85と下がるも底も見えた

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半導体製造装置のB/Bレシオが再び下降曲線を描き始めた。2月時点でのB/Bレシオ(販売額に対する受注額の比)が0.85と前々回の0.99、0.91から下降傾向がはっきりしてきた。当初の見通しのとおり、今年の製造装置市場は気を引き締めてかかる必要がある。

半導体製造装置 日本製装置 受注高/販売高


昨年12月時点で一時は0.99まで回復したB/Bレシオであるが、ここへきて一段と厳しさを増した感がある。受注額だけを見ても次第に下がってきているのが気にかかる。そこで、昨年と受注額を比べてみると、次のような図になる。


半導体製造装置 日本製装置 受注高


このB/Bレシオは、3ヵ月間の移動平均をデータとしてとっているため、直近の数字の意味は薄れてしまう。昨年の受注額と比べて大きく減少した月は、昨年12月とこの1月であり、2月は少し減り幅は少なくなった。このことから考えると、過度に神経質になり景気後退を必要以上に警戒しすぎても良くないだろう。


半導体製造装置 日本製装置 販売高


実際の販売額を見る限り、まだ底には到達していない。受注額のデータから推測するとあと1〜2カ月は底の時期を迎えるだろう。しかし、その後は次第に上向いて行くのではないだろうか。対前年の受注額と比べて落ち込みの割合が緩くなっているからである。

羹(あつもの)に懲りてなますを吹くようなことがあっては、自滅する。投資の額、タイミング、製品ポートフォリオなど考慮すべき事柄が増えてきたため、製造装置の導入の読みはますます難しくなる。

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