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7月における日米半導体製造装置販売額、上り調子は変わらない

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SEMIおよびSEAJが発表した7月における半導体製造装置の販売額は、北米製が前年同月比49.8%増、前期比4.5%増の386億ドル、日本製は同28.1%増、同3.5%減の2407億4300万円となった。日本製は若干減少しているが、誤差範囲とみなせる。

日米半導体製造装置販売額

図1 日本製および北米製の半導体製造装置販売額の推移


日本製の半導体製造装置の販売額が3〜5月に急伸し、6月に急落していたのは、年度末の3月の売り上げが大きすぎたからである。月次の数字は全て3ヵ月に移動平均値であり、3月に飛びぬけて大きな販売額が3月、4月、5月と影響してきた。日本製半導体製造装置は3月末までに支払いが終わり販売額として計上されたが、年度末ぎりぎりまで支払いを延長するという習慣が今でも残っていることを示している。

6月分からは3月の影響がなくなったため、販売額が低下した格好だが、6月よりm若干落ちた7月の販売額をその前の2月と比べても33%増となっており、上昇傾向であることには変わりはなさそうだ。これまで最高の販売額を示していたメモリバブル期の2018年5月の2217億9800万円よりも7月の数字は高い水準にある。

SEMIのプレジデント兼CEOであるAjit Manocha氏は、「半導体製造のサプライチェーンに対する生産能力増大への需要は強く、半導体製造装置が世界的なデジタルトランスフォーメーションの原動力という役割を反映している」と捉えている。

参考資料
1. 「半導体製造装置の販売額、北米製は成長続け、日本製は一服」、セミコンポータル (2021/07/30)

(2021/08/26)

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