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北米製半導体製造装置が一足先に販売額のピークに達した

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毎月SEMIとSEAJが発表している半導体製造装置の販売額の伸びが開き始めた(図1)。2020年9月における北米製装置の販売額は移動平均で前年同月比40.3%増の27億4770万ドルと過去最高を記録した。一方、日本製の装置も好調ではあるがピーク値ではなく、同8.7%増の1937億800万円にとどまった。日本製のピークは2018年5月に記録した2217億9800万円である。

図1 日本製および北米製の半導体製造装置販売額の推移
図1 日本製および北米製の半導体製造装置販売額の推移


北米製半導体製造装置は、もう一つの成長の月に入った、とSEMI会長のAjit Manocha氏は表現する。いわば、別次元の成長と言い換えてもよい。メモリバブルのピークを越えたからだ。

日米とも3カ月の移動平均で表現しているため、前月よりも伸びているということは単月での伸びはもっと大きいことを意味している。ただし、前月比で比べると、北米製が3.56%増に対して日本製は2.81%増と、その差はほとんど感じられない。これは移動平均値のためだ。前月が6〜8月の平均値であり、今月は7〜9月の平均値である。つまり2ヵ月分が重なっているからその差が見えにくいためである。

そこで、3ヵ月前の移動平均値(6月=4〜6月の平均値)を表す6月と、9月を比べてみると、9月における移動平均値(9月=7〜9月の平均値)は米国製が6月から18.6%増だったのに対して、日本製は7.4%増に留まっている。その勢いは図1のグラフで見るように、開いたと言えそうだ。

参考資料
1. 8月の半導体製造装置、北米製、日本製ともプラス成長 (2020/09/18)

(2020/10/23)

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