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ディスクリートやセンサも2017年は2桁成長の見通し

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今の半導体景気は、メモリが30%、40%という極めて大きな成長率でけん引しているが、メモリ以外でもロジックも成長していることを指摘した(参考資料1)。IC以外のディスクリートやセンサなども好調で二桁成長する、と米市場調査会社は見通しを発表した。

図1 出典:IC Insights

図1 出典:IC Insights


IC以外で、2017年に最も成長率の高い製品は、CMOSイメージセンサで前年比22%増、次に圧力センサが同8%増、加速度・ジャイロ(回転)のセンサは同17%増と好調だ。パワー半導体(トランジスタ)は同9%増と1桁成長だが、LED照明はほぼ横ばいとなっている。LEDは単価の下落が続いており、個数は増えるものの、売り上げはフラットになるとみられている。

IC以外の半導体製品をO-S-D(optoelectronics, sensors/actuators, discrete semiconductors)と呼んでいるが、このO-S-D全体の市場は今年10.5%で成長し、史上最高の750億ドルを記録すると予測している。2018年も好調さは続き、前年比7.4%増の805億ドルに成長するとみられている。

オプトエレクトロニクスには、光の送受信チップを含むため、LEDもCMOSセンサも、光センサも含まれている。LEDがもはやコモディティとなり、売上個数が増えても金額は増えず、2016年は前年比3.6%減だった。しかし、2017年は同8.1%成長の367億ドルと予想している。これは、CMOSセンサが22%増、光センサが19%増、光ネットワーク用レーザー送信機15%増、赤外線デバイス14%増と成長製品があることに起因している。

センサとアクチュエータの売上額は、IoTやクルマを含む新しい自動制御機器などでかなり期待されており、前年比17.5%増の139億ドルが見込まれている。このうちのMEMSを使ったセンサとアクチュエータは18.5%増の116億ドルに達する見込みで、MEMSアクチュエータは20%増、MEMSマイクロフォンが18%増、加速度・ジャイロのセンサが17%増とMEMSへのシフトが進んでいると言える。

汎用品そのもののディスクリート部品は10.3%増の241億ドルになる見込みで、2011年のピーク234億ドルを久々に超える見通しだ。ディスクリート部品の内の半分以上を占めるパワートランジスタは、9%増の140億ドルで、これも新記録だとしている。

参考資料
1. 依然として浮き沈みの激しいメモリビジネス (2017/10/24)

(2017/11/02)

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