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CMOSセンサ、2021年まで年率8.7%で成長

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CMOSイメージセンサは有望な半導体製品の一つであるが、今後2021年までに年平均成長率CAGRは8.7%の売上額で推移するという見通しを米市場調査会社のIC Insightsが発表した。製品の個数のCAGRは11.5%成長だとみている。2021年の市場規模は159億ドル(約1兆7500億円)になると読む。

図1 CMOSイメージセンサの今後の推移 出典:IC Insights

図1 CMOSイメージセンサの今後の推移 出典:IC Insights


2016年の売り上げ規模105億ドルが2021年159億ドルに増えるのは、CMOSイメージセンサの用途が従来の携帯電話やスマートフォン、デジタルカメラから、自動車や医療、マシンビジョン、セキュリティ、ウェアラブルシステム、VR/AR(仮想現実/拡張現実)、ジェスチャー入力のようなユーザーエクスペリエンスなどへ広がっていくことに起因する。CMOSセンサはたかがカメラではない。

最も伸びそうな応用はクルマである。クルマ用のCMOSセンサは2021年までにはCAGR48%という高い成長率で、23億ドルに増え、CMOSセンサ全体の14%を占めるだろうとIC Insightsは見ている。これに対して、スマホを含めた携帯電話用は2021年までのCAGRはわずか2%しかない。それでも76億ドルと全CMOSセンサ市場で最大の47%を占める。2016年には全CMOSセンサ市場は67%もあった。

期待できそうなクルマ市場では、まず前方車両を自動認識ためのフロントカメラ、クルマの周囲を見て画像を合成するサラウンドビューモニターには4台必要。そしてバックモニター用のリアカメラ、死角となるクルマの左横を見るためのカメラ、ドライブモニター用のカメラは最低必要だ。今後は、居眠り防止用運転手の顔検出、バックミラーやドアミラーを代替するためのカメラ、フロントライトのハイビーム/ロービーム自動切換え用のカメラなどが求められる。

テクノロジーとしては対象物との距離を測るためのToF(Time of Flight)などの奥行きを表現するための技術も様々な分野に使われる。ドローンの衝突防止用自律制御、ジェスチャーによる奥行き測定、顔の凹凸認識、人間の心拍測定などだ。奥行きの測定を2次元カメラながら色で表現(例えば赤は近く、青は遠くなど)する技術も登場している。

スマホ用ではソニーが強いが、クルマ用ではON SemiconductorやOmniVisionなどが強い。ただし、クルマ用はこれから最も伸びる分野だけに、クルマ市場に入っていないソニーでさえ勝機はある。ただし、CMOSセンサ単体だけではユーザーの評価する価値は低いので、アルゴリズムを含めた応用も付けたり、パートナーと組んだりするようなビジネスが欠かせなくなる。むしろパートナー作りを推進するエコシステムがビジネスのカギを握るだろう。

(2017/06/28)

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