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4月の世界半導体市場は前年同月比21%成長

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半導体産業は依然として好調さが続いている。SIA(半導体工業会)が発表した2017年4月の世界半導体市場は前年同期比20.9%増の313億ドルと驚異的な伸びを示した。これは3カ月の移動平均値であるが、年度末や四半期末に当たる3月は季節柄売り上げがの多い月だが、その時の309億ドルと比べても1.3%増と成長している。

図1 世界半導体売上額と成長率の推移 出典:SIAおよびWSTS

図1 世界半導体売上額と成長率の推移 出典:SIAおよびWSTS


SIA代表でCEOのJohn Neuffer氏は、「4月の前年同月比が21%成長という数字はこの7年間で最も大きな成長率だ。メモリが半導体市場をけん引しているが、非メモリ製品も4月は2ケタ成長している」と述べている。

地域別では、中国の成長率が最も高く前年同月比で30%増、次いで米国の26.9%増と景気よく、アジア太平洋は14.1%増、欧州12.7%増、日本12%増となっている。

昨年後半から半導体の前年同月比はプラス成長を続けており、5月にWSTSは3年分の予測会議を開き、2017年の世界半導体市場を11.5%成長になるとの見通しを発表した(参考資料1)。

SIAの発表はWSTSの数字をベースにしており、SIAはWSTSの統計推移発表よりも先行して行われる。ただし、SIAは3カ月の移動平均値しか発表しないため、直近の動きが正確にはつかめない。WSTSの統計数字は数日後に改定されるため、4月単月の数字はそれまで待つ必要がある。

参考資料
1. 2017年の世界の半導体市場は11.5%成長とWSTSが上方修正 (2017/06/07)

(2017/06/09)

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