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2017年の半導体設備投資額10億ドル以上の企業が15社に

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2017年に半導体設備投資額が10億ドル(1100億円)を超えるところが15社にも達する、という見込みをIC Insightsが明らかにした。2016年に10億ドル以上投資した企業は11社、リーマンショックの2009年には3社しかいなかった。この15社だけで半導体全体の投資額の83%を占めるとしている。

表1 2017年に10億ドル以上投資する半導体メーカー 出典:IC Insights

表1 2017年に10億ドル以上投資する半導体メーカー 出典:IC Insights


半導体メーカー全体では、2016年に比べて2017年の設備投資額(Capex)は80億2100万ドル増加した。このうち、最も多く増やす企業は、Samsung、Intel、GlobalFoundries、SK Hynixの4社である。Samsungは昨年よりも32億ドル多く、次にIntelの23億7500万ドル、GFは8億6500万ドル、SK Hynixは8億1200万ドル増やした。この4社だけで、2017年の増加分の90%を占めている。

投資が最も増えた分野はメモリで、それもDRAM/SRAM分野。昨年と比べ31%増加している。2016年の前半は在庫が多く、供給は過剰気味だったが、2016年後半から平均単価が上がり始め、今年の設備増強へとつながった。

フラッシュメモリは、2016年に146億ドル投資し、DRAMの85億ドルよりもずっと多かったが、2017年はプレーナ投資ではなく3D-NANDへ集中投資している。特に、Samsungはソウル市の南に位置する平沢(Pyeongtaek)市に巨大な3D-NANDフラッシュの工場を新設するとみられる。

今回の「10億ドルクラブ」に新たに入ったのは4社あり、そのうちInfineonとルネサスは、自動車向け半導体投資に向けられる。残りの2社はメモリのナンヤとSTMicroelectronics。IC Insightsは今後2年以内に中国企業も大きな設備投資へと踏み切るとみている。

(2017/06/01)

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