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日本製半導体製造装置の受注が活発になり始めた

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SEAJ(日本半導体製造装置協会)が発表した2016年11月度の日本製半導体製造装置の受注額はこの1年で最高の1458億6500万円を記録した。販売額はやや下降気味だが1261億7000万円とまずまずの水準を維持している。その結果、B/Bレシオは1.16となり、半導体製造装置市場は好調に推移しているが、受注額は増え始めている。

図1 日本製半導体製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ

図1 日本製半導体製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ


11月の販売額は、前月比では3.4%減だが、前年同月比では21%増であり、販売額が下がっているというほどではない。受注額は、前月比4.7%増であり、前年同月比は54%増と1.5倍も増えている。

SEMIは、2016年の半導体製造装置の売り上げを前年比約9%とみているが、それは特に後半の動きが売り上げを伸ばしていることによる。SEAJでも同様な傾向がみられる。図1は3カ月の移動平均値であるため、毎年年度末すなわち3月には駆け込み需要が極めて大きく伸びその影響が5月まで続く。4、5月の単月の売上額や受注額は明らかにしていないが、3〜5月がほぼフラットだということは、4、5月は2月並みか少し良い程度だろう。とすると、販売額は9月まで順調に伸びてきたといえる。また9月も実は上期末であるため、売り上げが計上されているとみるのが順当だろう。つまり、販売額はほぼ順調に来ているということになる。

さらに受注額は9月から、10月、11月と移動平均でさえも伸びている傾向があるため、むしろ、「伸びすぎ」によるバブル的な勢いがあるかもしれない。順調に推移しているが、3D NANDフラッシュや7nmプロセス、FOWLP(Fan-out Wafer Level Package)などへの投資が活発になっており、バブル的な要素があるかもしれないことに注意する必要があろう。


図2 日本製FPD製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ

図2 日本製FPD製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ


FPD製造装置は、中国経済のバブルと液晶への過剰投資バブルのため、5月くらいまで受注額と販売額の大きなかい離が見られたが、後半は需給バランスがほぼとれるようになったようだ。ただ、FPDの製造は韓国から中国へ移っているため、受注額の急増には従来通り、注意を要する。

参考資料
1. 半導体製造装置は好調から安定期へ向かうのか (2016/11/22)

(2016/12/20)

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