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ファブレス半導体の世界ランキング、BroadcomがQualcommに迫る

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世界のファブレス半導体トップ10社(見込み)を市場調査会社のTrendForceが発表した。それによると、1位のQualcomm、2位Broadcom、3位MediaTekの順は変わらないが、2位のBroadcomはAvagoに買収されたことで1位との差を縮めた。上位3社で全売り上げの65%を占めているという。

表1 世界ファブレス半導体トップテン 出典:TrendForce

表1 世界ファブレス半導体トップテン 出典:TrendForce


上位3社はいずれも通信用半導体、すなわちスマートフォンビジネスで大きく伸ばした。Qualcommのチップ開発部門はQCT(Qualcomm CDMA Technologies)と呼ばれ、このランキングの売り上げには、知財部門を除外している。売り上げは前年比4.5%減と見込まれているが、これはスマホ市場の飽和というよりも中国のファブレス半導体に市場を食われたとみるべきであろう。しかもSamsungのGalaxy Note 7にも搭載され、Note 7が生産中止になったことによる損害も発生している。スマホ市場は今年も4〜5%で成長しており、マイナス成長ではなく、しかも中国のスマホ用アプリケーションプロセッサとモデムビジネスのHiSiliconとSpreadtrumは平均よりも大きく成長している。

TrendForceは、HiSilicon、Spreadtrum共、財務内容を公開していないため、このトップテンランキングには入れていない。しかし、華為技術の子会社であるHiSiliconは前年比11.8%増の39.8億ドルとTrendForceは見積もっている。これはNvidiaの次に位置している。Spreadtrumは同8.1%成長の19.1億ドルを見ており、Marvellの次に位置し、Xilinxを抜くことになる。

Broadcomの躍進はもちろん、AvagoがBroadcom Corp.を買収し、合併した企業をBroadcom Ltd.という名称に変更したことによる。モデムやBluetooth、Wi-Fiに強いBroadcomがRF(無線回路)や光エレクトロニクスに強いAvagoと一緒になったことで、通信用半導体をより固めたことになる。

台湾のMediaTekも実は小さなファブレス企業を4社買収したことで、売り上げを17.6%伸ばすとみられる。4位以下では、Nvidia、AMD、Xilinx、RealTekがプラス成長を見込まれている。Nvidiaは従来のゲーム市場からデータセンター市場とクルマ市場へと広げてきたことで業績を伸ばした。AMDはパソコンから組み込みシステムや企業向けの製品ポートフォリオを広げている。

QualcommがNXP Semiconductorsを買収することが決まったが、来年の順位はそれほど変わらないかもしれない。というのは、NXPは工場を持つIDM(垂直統合の半導体メーカー)であるため、その部分の売り上げは排除してファブレスランキングを構成するからだ。

(2016/12/06)

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