セミコンポータル
半導体・FPD・液晶・製造装置・材料・設計のポータルサイト
セミコンポータル

スマホの出荷台数、パソコンの4倍に

|

2014年における世界全体のスマートフォンの出荷台数は12億4489万台と、パソコンの4倍にもなった。市場調査会社のGartnerが発表したものだが、これによると、世界のスマホの出荷台数は2013年の9億6972万台から28.4%も伸びた。

図1 スマホの出荷台数トップ5社 出典:Gartnerの発表した数字を元にセミコンポータルが作成

図1 スマホの出荷台数トップ5社 出典:Gartnerの発表した数字を元にセミコンポータルが作成


Gartnerによれば、2014年における世界のスマホトップ5社の順位は、1位Samsung、2位Apple、3位Lenovo、4位華為技術、5位LG Electronicsとなっている(図1)。Samsung製スマホはわずか2.6%増の3億759万台に対して、Appleは27.0%増の1億9143万台と好調だ。この結果、Samsungの台数別市場シェアは2013年の30.9%から2014年は24.7%へと低下した。2014年のSamsungとAppleの差は縮まったといえる。さらに、第4四半期(2014年10〜12月)だけで見ると、AppleがSamsungのスマホの台数を抜いている。Appleのスマホが第4四半期に7483万台だったのに対して、Samsungのそれは7303万台に留まった。

伸び率では、華為とLenovoが高く、共に40%台の高い伸びを示した。特に、Lenovoはこの第4四半期からGoogleから買収した旧Motorola Mobilityのスマホも含んでいる。また今、注目を集めている小米科技は5653万台と6位に来ているようだ。2013年には1342万台しか出荷していなかったが、2014年に5653万台と4.2倍も伸ばした。

従来のいわゆるフィーチャーフォン(ガラケー)も含めた携帯電話の台数でもAppleの伸びは高く、第2位に躍り出た。2013年には2位だったMicrosoft(実態はノキア)の2億5084万台が2014年には1億8566万台へと低下したためだ。Samsungは携帯電話全体では依然としてトップではあるが、2013年の4億4447万台から2014年は3億9255万台と減少しており、市場シェアも2013年の24.6%から2014年には20.9%へと低下した。

パソコンの出荷台数に関して、実績の数字は公表されていないが、11月にIDCが見積もったところによると3億台前後だとしている。2014年は若干のマイナス成長だったと言われており、前年の3億1500万台から5%程度減少した数字を妥当だと見る調査会社は多い。スマホの12億台は4倍と言ってよいだろう。2012年は2倍、2013年は3倍だった。かつてQualcomm社CEOのPaul Jacobs氏がMWCで述べたように(参考資料1)、スマホはもはやコンピューティングのプラットフォームになったと誰もが認める地位を占めるようになった。

参考資料
1. IoTよりむしろInternet of Everything、クアルコムのジェイコブス氏が強調 (2013/03/04)


(2015/03/12)

月別アーカイブ

Copyright(C)2001-2024 Semiconductor Portal Inc., All Rights Reserved.