セミコンポータル
半導体・FPD・液晶・製造装置・材料・設計のポータルサイト
セミコンポータル

製造装置市場、FPDは悪化、半導体は要注意

|

2014年8月における日本製半導体製造装置のB/Bレシオは、0.97となった(図1)。7月のB/Bレシオは0.94よりはわずか上がっているが、受注額が前月比5.8%減の957億8000万円、と減っているので、要注意というところか。

図1 日本製半導体製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ

図1 日本製半導体製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ


8月における半導体製造装置の受注額957億8000万円に対して、販売額は984億4100万円であった。受注額は前年同期比1.6%増、販売額は同20.4%増と昨年よりは伸びている。3ヵ月の移動平均で表されている、この統計表では、3月の消費増税直前の駆け込み需要の影響が3、4、5月の間、継続したため、その後の数字が読みにくい。受注は足踏みなのか、駆け込み需要の影響で少し引きずられているのか、何とも言えない。

FPD製造装置の市場は厳しい状況が明確になった。8月の受注額は前月比17.8%減の141億9400万円、販売額は同7.1%減の212億7300万円、B/Bレシオは7月の0.75から8月には0.67と落ち込んだ(図2)。受注額が5月の307億5800万円から半減している。


図2 日本製FPD製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ

図2 日本製FPD製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ


8月の数字を前年同月と比べると、受注額は9.8%減、販売額は6.1%減となり、共に前年割れ状態だ。直近の下落傾向と合わせると、悪くなっているといえる。

(2014/09/22)

月別アーカイブ

Copyright(C)2001-2024 Semiconductor Portal Inc., All Rights Reserved.