セミコンポータル
半導体・FPD・液晶・製造装置・材料・設計のポータルサイト
セミコンポータル

世界半導体製造装置市場は昨年12月時点での予測よりも20億ドル上回る

|

SEAJ(日本半導体製造装置協会)が3月9日に発表した、2010年における世界の半導体製造装置販売額(参考資料1)の伸びは2010年12月の時点で予想を20億ドルも上回った。この実績はSEAJとSEMIおよびSEMIジャパンが協力してデータを集計したもの。

表 世界半導体製造装置の販売実績と見込の比較(単位は10億ドル)

世界半導体製造装置の販売実績と見込の比較(単位は10億ドル)

世界半導体製造装置の販売実績と見込の比較(単位は10億ドル)

出典:SEAJの発表を元にSEMIの見込データも組み合わせてセミコンポータルが加工


2010年12月にSEMIが発表した2010年の見込み(参考資料2)は2009年の実績に対して136%増の375億4000万ドルだったが、今回の数字は148%増の395億4000万ドルとなった。SEMIの12月時点の数字はおそらく11月での数字に違いないと思われるが、予想以上に伸びた格好になった。

地域別にみると、台湾の販売額が最も大きく111億9000万ドルとなった。これと対照的なのは韓国である。地域の中で唯一、韓国での販売額が見込よりも2億8000万ドル下回った。サムスンやハイニックスなどが投資を抑えたのであろう。この影響は出てくるはずであり、実際NANDフラッシュでは東芝が猛追している(参考資料3)。

台湾の次に見込みを上回った地域は北米である。増えた金額は4億5000万ドルとなり、インテルやグローバルファウンドリーズなどに流れたと考えられる。特に、グローバルファウンドリーズは2011年の投資額を54億ドルとアグレッシブに攻めており(参考資料4)、11〜12月にも装置を購入したと思われる。

参考資料
1. SEAJプレスリリース (2011/03/09)
2. 特集●2011年の半導体市場展望、セミコンポータルエグゼクティブサマリーレポート、2011年2月発行
3. NANDフラッシュ市場で首位サムスンをじわじわ追い詰める東芝 (2011/02/09)
4. グローバルファウンドリーズ、28nmのゲートファーストを20nmでラストに転換(2011/01/25)

(2011/03/10)

月別アーカイブ

Copyright(C)2001-2024 Semiconductor Portal Inc., All Rights Reserved.