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日本製半導体製造装置のB/Bレシオは依然1.0以上をキープ

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日本製半導体製造装置のB/Bレシオは1.07となり、依然1.0を超えた状態が続いている。販売額に対する受注額の比B/Bレシオは3ヵ月の移動平均をとった需要予測指数である。傾向としては1月の1.36をピークに2月、3月とそれぞれ1.34、1.17と落ちてきているが、さほど気にすることではないだろう。

半導体の受注額と販売額 出典:SEAJ

半導体の受注額と販売額 出典:SEAJ


というのは、販売額が順調に伸びているだけではなく受注額も伸びており、まだ回復途上にあるからだ。これまでは2009年の3月に最低の受注額135億5100万円を記録して以来、受注額は緩やかではあるが回復してきている。販売額は底が少しずれこんでおり、6月に底を迎えたものの、これも回復途上にある。

回復途上を過ぎ、本格的に景気が回復したとになると、B/Bレシオは意味を持つようになる。回復途中になり、受注額も販売額も共に成長している時期はB/Bレシオが下がったからといってさほど心配することではない。1.0を切るのであれば要注意だが、今の段階は共に成長している状況であり、心配するには及ばない。

一方、液晶などのフラットパネルディスプレイ製造装置は一時、受注額が増えていたが、再び下がってきている点が気になる。販売額は伸びているが受注額は2月をピークに下がってきている。このため、B/Bレシオは0.83となり、今後が懸念される。


FPDの受注額と販売額 出典:SEAJ

FPDの受注額と販売額 出典:SEAJ

(2010/05/24)

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