世界で最も尊敬できる企業トップテン、セミコンダクタ部門に日本企業なし
米Fortune誌が調査した『世界で最も尊敬できる企業』が発表され、セミコンダクタ部門トップ20社に日本企業が1社も含まれていないことが判明した。第1位はインテル、第2位はTI、第3位はTSMC、第4位アプライドマテリアルズ、第5位ブロードコムとなった。
順位 | セミコンダクタ | エレクトロニクス | コンピュータ |
1 | インテル | GE | アップル |
2 | TI | サムスン電子 | H-P |
3 | TSMC | エマーソン | EMC |
4 | AMAT | ソニー | ゼロックス |
5 | ブロードコム | シーメンス | デル |
6 | STマイクロ | パナソニック | キヤノン |
7 | フレクストロニクス | LG | シーゲート |
8 | 鴻海精密工業 マイクロン |
シュナイダー | ウェスタンデジタル |
9 | 東芝 | エイサー | |
10 | ジャビルサーキット | フィリップス | リコー |
11 | セレスティカ | シャープ | レノボ |
12 | インフィニオン | 三菱電機 | クァンタ |
13 | ハイニックス | 日立製作所 | 富士通 |
14 | サンミナSCI | 住友電気工業 | アサステック |
15 | AMD | タイコエレクトロニクス | NEC |
もっとも尊敬できる企業ランキング
この調査は、Fortuneのパートナーである市場調査会社のヘイグループが世界で名声の高い1400社を抽出、4170名の企業役員、管理職、証券アナリストなどにアンケートを送り、世界33カ国、667社から得られた回答を元に作成したランキング。この1400社は、Fotunre1000から1000社と米国以外の企業でGlobal500のデータベースにある1兆円以上の企業を選んだ。
質問事項の中に、革新性、人事管理、資産活用、社会的責任、品質管理、財務の健全性、長期的投資、製品・サービスの質、国際競争力、という項目が含まれる。
セミコンダクタ部門の中にEMS企業(フレクストロニクス、鴻海精密、ジャビル、セレスティカ、サンミナSCI)が5社も含まれている点は分類分けに問題ありそうだが、ほかに適当な産業分類がないようだ。ちなみに近い分野としてはエレクトロニクス、コンピュータ分野もある。全部で53業種に分類している。
セミコンダクタ部門のトップ15社のうち、5社のEMS企業を除くトップ10社の中にも日本企業は含まれていない。世界的な視点から見て存在感がないということだろう。このランキング自体に日本企業からのクレームがつきそうだが、日本の半導体企業としてももっとグローバルな存在感を打ち出すことが求められる。
ちなみに全業種を通してのトップテンは、第1位アップル、2位グーグル、3位バークシャーハサウェイ、4位ジョンソン&ジョンソン、5位アマゾン、6位プロクター&ギャンブル、7位トヨタ、8位ゴールドマンサックス、9位ウォールマート、10位コカコーラとなっている。7位にトヨタが入っているが、ここにもトヨタ1社しかなく日本企業の存在感が薄い。