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久しぶりに受注額・販売額とも前年同月額を超えた半導体製造装置市場

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日本製半導体製造装置の受注額、販売額ともようやく前年同月額を超えた。このほど日本半導体製造装置協会(SEAJ)がまとめた受注・販売額の統計データによると、10月における日本製半導体製造装置の受注額は650億3400万円となり、前年同月の391億8300万円を大きく超えた。販売額も478億3700万円となり前年同月の442億4000万円を超えた。

半導体製造装置 日本製装置 受注高


半導体製造装置 日本製装置 販売高


受注は32カ月ぶり、販売額は23カ月ぶりの前年超えである。しかし、ようやく明るくなったかと手放しで喜ぶわけにはいかない。前年はこの10月から急激に落ち込んだからである。前年の落ち込み始めた金額よりは良くなったとはいえ、本格的な回復とはまだ言えない。


半導体製造装置 日本製装置 受注高/販売高


販売額に対する受注額の比であるB/Bレシオは9月と同じ1.28である。5カ月連続して1.0を超えているため、良い傾向にはある。受注・販売額とも1000億円を超えない限りまだ、回復ではない。米国ではグローバルファウンドリのような企業がアラブのオイルマネーをベースに設立されたのと同様に、国内でもいまだに存在しないファウンドリ専門メーカーが設立されれば少しは良い方向に向かうだろう。

(2009/11/30)

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