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SEAJの7月分のB/Bレシオ、受注額にやっと明るさが見え始めた

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日本半導体製造装置協会(SEAJ)がまとめた2009年7月分の半導体製造装置の受注・販売統計によると、日本市場における装置のB/Bレシオは6月の0.56から7月には1.47といきなり跳ね上がり1.0を優に超える数字となった。B/Bレシオは3ヵ月の移動平均値で表わすため、直近の3ヵ月の数字の影響を大きく受けることに注意しよう。

半導体製造装置 日本市場


今回の数字をよく見ると、5月にも一度受注額が販売額を上回っている。このため、7月における3ヵ月の移動平均は、5月は1.0を超え、6月1.0未満、そして7月1.0超え、という3ヵ月のうち2か月が1.0を超えたため、大きく1.0を超えた格好になった。6月は逆に、4月に1.0未満という結果だったから、3ヵ月のうち2ヵ月が1.0未満だったためトータルで1.0を下回った。

B/Bレシオで一喜一憂するのではなく、受注額の絶対値がまだ戻っていないことに注意すべきであり、本格的な回復にはまだほど遠い。とはいえ、2008年12月から6月までの受注額の絶対値の中では最高の数字になった。受注額の対前年同期比で見ても、5月、6月と-89.6%、-85.8%とまだ底を這っていたが、7月は-65.9%とやっと少し上昇傾向が出てきたといえる。


半導体製造装置 受注高合計

半導体製造装置 販売高合計


これに対して販売額からは回復の気配はまだ遠い。5月に-88.8%、6月-80.3%、7月でもまだ-77.4%と回復の歩みは遅い。もっとも実績値である販売額で回復が見えて対応するようでは後手に回る。受注額から手を打つことがビジネスの基本であろう。

(2009/09/15)

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