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半導体製造装置、2018年、2019年もプラス成長へ

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SEMIは、世界の半導体工場の見通しSEMI World Fab Forecastをこのほど発表、2018年は前年比9%成長、2019年も5%でプラス成長すると予測した。この通りなら、半導体製造装置産業は、2016年から4年続けてプラス成長することになる。

グラフ Fab Equipment Spending (Front End)

図1 SEMIが予測する2018年、19年の半導体設備投資額の見通し 出典:SEMI


2018年、2019年とも最も多く投資する企業はSamsungになりそうだ、とSEMIは見る。ただし、それでも2017年の投資額よりは少ないという。毎年の伸び率でみると中国が最大で、2018年は57%増、2019年は60%増という。

地域別では、韓国が2017年に最大の投資を行ったあと、2018年には9%減の180億ドル、2019年はさらに14%減の160億ドルと予想している。台湾では、2018年に10%減の100億ドルだが、2019年には15%リバウンドして110億ドル強になる。

中国では、2017年に工場の新設が行われ、建設費に多く投資された。工場の数は26棟にも達する(図2)。中国での新工場には中国企業だけではなく、外国企業も含まれている。中国企業の半導体製造ラインは2019年に立ち上がる計画であり、中国国内における中国の地場企業のシェアは2017年に33%から、2019年には45%へと増加させていく目論見だ。


グラフ Number of Volume  Fabs Starting Construction (All Probabilities, including discretes)

図2 量産工場の建設は中国がリード 出典:SEMI


製品別では、3D-NAND向けの製造ラインへ投資が2018年に前年比3%増の160億ドル、2019年には3%増の170億ドルが見込まれている。DRAMは2018年に26%増となる140億ドルだが、2019年は14%減の120億ドルに減少しそうだ。ファウンドリは、2018年には2%増の170億ドル、2019年に26%増の220億ドルを大きく増加する見込みである。これは、7nmプロセス投資が主となる新しい設備の立ち上げに向ける。

(2018/03/15)

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