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建築中のApple新社屋を見た

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Appleが新社屋を発表し、国内でも報道されているが、建築中のApple Parkが図1のような宇宙ステーションを彷彿させるドーナツ状(円環状)の建物である。4月から入居できるようになり、総勢1万2000名の社員が移転するのに6カ月以上かかるとしている。

図1 建設中のAppleの新社屋

図1 建設中のAppleの新社屋


新しい建物をApple Parkと呼び、まるで公園(Park)のように緑地を敷き詰める予定だという。基本的なポリシーは、環境に配慮することであり、建物に供給する電源は100%再生可能エネルギーだけで賄う計画だ。建物の屋上に17MWのソーラーパネルを敷き詰め、できるだけ自然換気を行うことにしている。シリコンバレーでは年間を通じて穏やかな気候に恵まれており、1年のうち9ヵ月は暖房も冷房も不要だと見込んでいる。

これまでの閉じた社内とは違い、Apple Park内には、Apple Storeやカフェなど一般の消費者にも開放されるビジターセンターを設ける。社員向けにはフィットネスセンターやセキュリティで守られる研究開発設備、席数1000人分を収容でき、「Steve Jobs Theater
」と呼ばれる大ホールを設置する。円環状の建物の大きさは280万平方フィートもあり、その外装周囲は曲面ガラスで全面的に覆われるとしている。

工事現場まで行くと、図1のような建物が見える道路は、すでに「Apple Parkway」と命名されている。円環状の内側には社員が走ったり歩いたりするランニング/ウォーキングのコースを2マイル(3.2km)に渡って設けているという。果樹園、草地、人工池もあるとしている。全体の広さは175エーカー(1エーカーは4047m2=0.4ha)。ちなみに東京ドームの大きさは46,755m2だから、Apple Parkは東京ドーム15個分の広さに相当する。

(2017/02/23)

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