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千葉県主催セミナー/8インチ製造ライン/グローバル雑学王-3

久しぶりに出席した自治体セミナー、8インチ製造ラインの相次ぐ閉鎖・phase outの記事、ともに半導体業界の現況の厳しい側面を重ねて感じさせる内容が含まれる。

≪千葉県主催セミナー≫

産業用地の最新情報など企業誘致に向けた自治体セミナーに2年ぶりに出席。今回のテーマは『知財王国"ちば"が研究開発型企業をサポート』である。千葉県の方々のプレゼンで小生なりに印象に残ること、次の通り。

・環境エネルギー問題への対応、具体的には有機EL、太陽電池の取り組みなど。
 →今年に入ってからの原油急騰の影響、余波が何処にも特にという感である。
・新高速鉄道など立地条件の魅力アップ。
 →2010年には成田新高速鉄道が開業予定、成田と羽田の両空港が結ばれるとのこと。正確な理解かどうかがあるが、成田−都心間が30分のイメージを受けた。これは大いなる救いと感じる。
・東京に隣接、三方を海に囲まれた立地、美味しい食材。
 →船橋あたりまでは東京圏というお話もあったが、アクセスがもっと良くなれば上記の魅力が大きく活きてくるという受け取りである。

2007年には90社が立地を決定とのこと、各都道府県が競っての産学誘致活動で我が国の産業力プレゼンス向上を、という思いが強く残るところがある。

講演の中で、現下の半導体業界について、オリンピックの年にこんなに低迷するとは初めてのこと、というお話があった。小生も4年周期、米国大統領選挙、オリンピックの年に活況になるという"シリコンサイクル"をかって長らく経ているだけに、改めて肯かざるを得ない感じがある。半導体販売高が30兆円近くになったところで、伸び率の鈍化とともに新興経済圏そして個人消費者が大きく引っ張る様相に変わってきている、かってとは異なる、というのがまさに現在の実態ということと思う。 


≪8インチ製造ライン≫

厳しい半導体市場を反映してか、8インチ製造ラインの閉鎖・phase outが相次いでいることに、否応なく注目させられる。目に止まった範囲で以下の通りである。     

◇Taiwan DRAM makers to completely phase out production at 8-inch fabs by 2009(7月22日付け DIGITIMES)
→ほとんどの台湾DRAMメーカーが、2009年までに8インチfabsでの汎用DRAM生産を完全に廃止する予定の旨。Nanya Technologyだけが引き続き一つの8インチfab生産に成るDRAMをもつ見込みの旨。

◇Hynix will close 200mm fab in Oregon-DRAM oversupply takes its toll on older plants(7月23日付け EE Times)
→Hynixが、2ヶ月以内に200-mm DRAMウェーハfab(Eugene, Oregon)を閉鎖する旨。Hynixのchief executive、Jong Kap Kim氏訪問直後の現地当局の話から。

◇ST in negotiations to sell Phoenix fab(7月23日付け EE Times)
→STMicroelectronics NVが23日、以下での事業運営を縮小していくことを発表して1年、Phoenix fabの売却については交渉が進行中と確認の旨。
Carrollton, Texasの6-インチ(150-mm)ウェーハfab
Phoenix, Arizonaの8-インチ(200-mm) fab
Ain Sebaa, Moroccoのバックエンド実装&テスト拠点

DRAM生産が300-mmウェーハでないと合わなくなったことが引き金と思うが、世界各地一気に起こったシフトという印象がある。ファウンドリー生産、ロジック生産(イメージセンサなど含む)そして装置売却といった移行後の選択肢が挙げられている。

かってはくっきりと見えていた半導体チップの顔が、年期を経て高度化・複雑化してパソコン、携帯電話はじめconsumer electronicsデバイスにすっぽり入っていって、ますます分かりにくくなっている傾向が強い。世代・時代変化と言えばそれまでであるが、売れるアプリおよびセットに刻々合わせて半導体製造ラインの世代更新を図らなければならない。当然のことなのかもしれないが、半導体業界の立場の厳しさというものを感じている。


≪グローバル雑学王-3≫

グローバルを感じさせる名前、世界のなべあつの「3の倍数で・・・」というお笑いが受けている。このコーナーも3回目ということで、大きくリラックスできる内容はないものかと思ったが、以下の通りよりシリアスになってしまっている。これがグローバルの厳しさかと感じるところがある。

その3回目は、『新・民族の世界地図』(21世紀研究会 編著:文春新書 530)から民族というもの、そして言語に注目、以下の抜出し&コメントである。
民族とは一定の文化的特徴を基準として他と区別される共同体と言われる[出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』]が、複雑過ぎる実態を感じるところがある。
   
・9・11以後、世界の枠組は変わってしまったのか?
民族問題は「正義と悪」の二元論では割り切れない。民族地図から読み解けば、全く新しい答えが見えてくる!

・「民族」、その定義は非常に曖昧で流動的。

・「人種」の四大分類
 ネグロイド(黒人)
 モンゴロイド(黄色人)
 コーカソイド(白人)
 オーストラロイド(モンゴロイドから分岐、オーストラリア大陸・環太平洋地域に分布)

・民族を考える基準として人種よりずっと相応しいのは「言語」

・日本人はたまたま、他民族との交流が限られた島国で、ネーション(国民国家を形成する民族)とエトノス[ethnos:英ethnic group](文化を共有する集団)が大きく重なり合うという特殊な環境に。

・世界の言語を言語族に分類する研究は、今も進行中。英語をはじめとするインド・ヨーロッパ(印欧)語族が世界中で最も広まっている言語であり、その数も全世界の人口の半数に及ぶ。
⇒国際会議、どの言葉で標準化するか。難しい局面も。

・インド・ヨーロッパ(印欧)語族に含まれる主な言語
 インド・イラン語派 …ヒンディー語、ペルシャ語など
 イタリック語派   …イタリア語、フランス語、カスティーリャ語=スペイン語、ポルトガル語など
 ケルト語派     …アイルランド語など
 ゲルマン語派    …英語、ドイツ語、ノルウェー語など
 スラヴ語派     …ロシア語、ポーランド語、ブルガリア語など
 バルト語派     …リトアニア語、ラトビア語など
 ギリシャ語
 アルバニア語
 アルメニア語

・特にインドやアフリカ諸国など、一つの国に多数の民族とそれぞれの言語があり、国民すべてが理解する共通言語は存在しない。

・グローバリゼーション、つまり地球規模の文化の均一化から、固有の言語が失われるスピードは今後さらに加速。5000種とも6000種とも言われる言語の9割が、あと100年のうちに死滅するという予想も。
⇒なにやら温暖化の影響と紛うところも。

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