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引き続く新型肺炎「COVID-19」インパクト:MWC中止、半導体関連

国内での感染確認が相次ぐ事態に立ち至っている新型コロナウイルス肺炎、「COVID-19」のインパクトが、グローバルな半導体およびエレクトロニクス業界にも連日の動きとして見られている。2月24日から予定されていた世界最大のモバイル関連見本市、Mobile World Congress(MWC)(Barcelona)が、主要各社の撤退が相次いで中止に追い込まれて、SEMIの恒例一連の展示会の延期あるいは中止に続いている。iPhone製造元、Foxconnの中国の工場、武漢の半導体工場はじめ、生産再開が遅れてずれ込む中、人員が揃わないとか、設備・材料のサポートが不足するなどの状況が見られている。早期終息を願う中、市場の実態の推移の把握に注視せざるを得ないところである。

≪日々波及拡大の状況≫

業界関連各紙から、日々の概況、以下に示していく。

□2月9日(日)

◇Powell to Confront ‘New Risk’ to U.S. Economy from China Virus-Fed: Coronavirus a risk to global economy (2月9日付け BNN Bloomberg (Canada))
→Federal Reserve(FRB:連邦準備理事会)のChairman、Jerome Powell氏が、中国の経済を理解するのは"非常に困難"とし、コロナウイルス発生が指数関数的により難しくしている旨。

◇中国、10日に企業活動再開、新型肺炎警戒で対応手探り (2月9日付け 日経 電子版 18:00)
→新型肺炎の感染が広がる中国で10日、上海などの大都市や製造業の集積地である広東省などで企業が活動を再開する旨。在宅勤務の延長や生産の再延期を決めた企業も少なくないなかで、手探りの再開となりそう。生産の本格回復の道筋が見えるまで予断を許さない状況が続く旨。

◇日本企業124社緊急アンケート、中国事業「全面再開」4割、週明け、一部再開も5割 (2月9日付け 日経)
→新型肺炎の影響で中国の経済活動が停滞する中、日本企業は週明けの10日から現地での事業再開にそろりと動き出す旨。日本経済新聞が主要企業を対象に緊急調査したところ、現在9割弱の企業が中国での営業を停止しており、このうち4割が10日から事業の全面再開に踏み切ることが分かった旨。通常営業への復旧はなお見通せない旨。

□2月10日(月)

◇As coronavirus infections surge, Bay Area offers a possible drug, diagnostic and advice (2月10日付け SILICON VALLEY BUSINESS JOURNAL)
→武漢コロナウイルスの拡がりを阻止する方法に取り組んでいるBay Areaの会社を阻害する可能性の時間と特許について。

◇体温測定や隔離部屋、中国企業、半月ぶり再稼働 (2月10日付け 日経 電子版 10:17)
→新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が続く中国で10日、一部地域の企業が半月ぶりに営業を再開した旨。ただオフィス街では出勤する人々の姿が少なく、本格操業に時間のかかる工場も多い旨。中国当局は企業の再稼働を認めつつも感染の拡大を警戒しており、経済活動の本格的な再開にはなお時間がかかりそうな旨。

◇中国物価1月5.4%上昇、8年3カ月ぶり高水準−新型肺炎も押し上げ (2月10日付け 日経 電子版 10:56)
→中国国家統計局は10日、2020年1月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比5.4%上昇したと発表、上昇幅は2019年12月より0.9ポイント拡大した旨。
1月下旬からの春節(旧正月)休暇を前に食材などを買い込む人が増えたのが主因。新型肺炎の拡大で物流が鈍ったことも響いた旨。

□2月11日(火)

◇New Coronavirus Disease Officially Named COVID-19 By The World Health Organization-The coronavirus became COVID-19 (2月11日付け National Public Radio)
→World Health Organization(WHO)が、ここ数週間グローバルheadlinesを席巻しているコロナウイルスに新たにCOVID-19と命名、次の意味:
 "COVI" →coronavirus
 "D" →disease
 "19"  →2019

□2月12日(水)

◇US stocks close at record high as investors pin hopes on coronavirus slowing (2月12日付け SILICON VALLEY BUSINESS JOURNAL)

◇Stocks gain as China says fewer new coronavirus cases-World markets recover as number of new coronavirus cases drops (2月12日付け Reuters)
→グローバルequity市場が水曜12日回復、中国が2週間ぶりの低い新たなコロナウイルス感染数を報告、流行が食い止められ中国の需要に敏感なcommodities価格を引き上げる期待が高まっている旨。

◇Coronavirus shock could push Europe into a downturn (2月12日付け SILICON VALLEY BUSINESS JOURNAL)
→Federal Reserve(FRB)のchair, Jerome H. Powell氏が火曜11日、lawmakersに警告、新型コロナウイルスの衝撃でrest of the worldも経済的に苦しむ可能性の旨。

◇新型肺炎、中国向け国際路線67%減、観光・高額品打撃 (2月12日付け 日経 電子版 18:00)
→新型肺炎の拡大で中国と世界を結ぶ航空網が細っている旨。直近の中国向けの国際線を集計したところ、路線数は世界保健機関(WHO)が1月30日に緊急事態宣言を発表する前より67%減った旨。減少率は中国滞在者の入国を拒否する米国で8割弱、日本や韓国でも5割に達した旨。減便の影響だけで累計240万人の往来が途絶えた計算になる旨。観光産業の落ち込みなどで、世界経済の減速を招きかねない旨。

□2月13日(木)

◇NYダウ、一時250ドル高、新型肺炎の懸念が和らぎ最高値 (2月13日付け 日経 電子版 05:30)
→12日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発している旨。15時現在、前日比252ドル94セント高の2万9529ドル28セントと6日に付けた過去最高値(2万9379ドル)を上回って推移している旨。新型肺炎の拡大の勢いが落ち着きつつあるとの見方がリスク選好姿勢を強めている旨。

◇「観光立国」の潮時、軌道修正迫る新型肺炎 (2月13日付け 日経 電子版 11:32)
→新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が観光産業に打撃を与えている。中国などからの旅行者が減り、「2020年に訪日客4000万人」という政府目標の達成も危ぶまれ始めた。しかし実は観光業界の中からは、新型肺炎問題が浮上する前から、政府目標達成の難しさや観光政策のかじ取りを疑問視する声があがっていた。新型肺炎の終息後、何もなかったかのようにこれまでの観光戦略を続けるのか。再考が求められる。・・・・・

◇中国湖北省、企業の休業措置20日まで延長、新型肺炎 (2月13日付け 日経 電子版 15:57)
→新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が深刻な中国湖北省政府は13日、企業の休業措置を20日まで1週間延長すると発表、従来は13日までとしていた旨。湖北省は中国本土の感染者の約8割が集中し、現在も患者が増加傾向にある旨。現時点で企業活動を再開すれば、職場や交通機関でのウイルス拡散につながると判断した旨。

◇700 Tech Companies in China Have Begun Making Masks (2月13日付け EE Times)
→武漢の9 millionの住民が、1日に20 millionのマスクを使う可能性、あらゆる会社が挙って14億人の人々の国での需要に適合するよう生産の切り換えに向かっている旨。

◇台湾、成長率2%割れ、1〜3月、対中輸出・消費落ち込む (2月13日付け 日経)
→台湾の行政院(内閣)主計総処は12日、2020年1〜3月期の実質経済成長率が前年同期比1.8%になる見通しと発表、昨年11月時点の予想から1.22ポイント下方修正し、1年ぶりに2%台を割り込む旨。中国で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の影響で主力の対中輸出が落ち込み、消費も鈍る見通し。

□2月14日(金)

◇新型肺炎が石油需要直撃、10年半ぶり減、IEA予測−1〜3月期 (2月14日付け 日経 電子版 04:29)
→新型コロナウイルスによる肺炎の拡大が、石油の需要に影を広げている旨。国際エネルギー機関(IEA)は13日、1〜3月期の世界需要が前年同期比で日量43万5000バレル減るとの予測を発表、四半期ベースで前年を割り込めば米金融危機後の2009年7〜9月期以来、10年半ぶりの事態。世界2位の消費国である中国の経済混乱が石油市場を直撃する旨。

◇新型肺炎、国内感染どうなる?、専門家「流行始まり検知」 (2月14日付け 日経 電子版 11:49)
→中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスで国内の感染拡大に対する警戒感が高まっている旨。13日に国内初の死亡者が確認され、感染経路が不明な患者が複数みつかったことを受け、専門家は「流行のはじまりをようやく捉えた段階」とみる旨。国内での本格的なまん延防止と重症者の対処などのため、ウイルス感染の検査体制の強化や医療体制の整備などを求める声が相次いでいる旨。

◇米中貿易拡大に新型肺炎の壁、関税下げ、効果乏しく−「第1段階の合意」発効 (2月14日付け 日経 電子版 15:00)
→米中貿易協議の「第1段階の合意」が14日発効した旨。2018年7月に関税合戦が始まって以来、米中は初めて追加関税を下げる旨。もっとも引き下げ対象は全体のごく一部のうえ、新型肺炎の拡大で合意の柱である中国による米国産品の輸入拡大には暗雲が垂れ込める旨。第2段階の協議も見通せず、米中貿易の正常化はほど遠いのが実情。

◇「市中感染」どう抑制、新型肺炎、確定診断に時間−医療機関に相談急増 (2月14日付け 日経 電子版 23:00)
→新型コロナウイルスによる肺炎で、国内での感染確認が相次ぐ旨。中国への渡航歴がないなど感染源を追えない「市中感染」の疑いがあり、国内での流行も想定した新たな医療体制が必要な段階に入った旨。政府は検査網の増強を急ぎ、専用病床以外でも入院可能な態勢を整える旨。患者が急増しても医療機関がパンクせず、重症者を確実に治療できる対策が求められる旨。

□2月15日(土)

◇新型肺炎、早期発見・治療に重点、水際対策から転換 (2月15日付け 日経 電子版 23:00)
→新型コロナウイルスの感染確認が相次ぎ、国や自治体が対応に追われている旨。確認が相次ぐ背景には、肺炎などの患者を診察した医師の判断を受け、中国との接点が不明の場合でも広く検査するようになったことがある旨。15日で国内での感染者初確認から1カ月。水際対策をかいくぐって市中感染が広がっている可能性があり、厚生労働省は早期発見・治療に重点を置いた国内対策の強化を急ぐ旨。

懸念が和らいだとしてNYダウ株価が最高値をつけた後で、我が国の「市中感染」の報道で新たな緊張が走っている現時点である。感染、そして経済の打撃が日々グローバルに拡がっており、当面目が離せないところである。

このような推移を受けて、出展参加撤退の表明が相次いで、ついに中止に至ったMobile World Congress(MWC)の経緯が次の通りである。

◇Ericsson, LG, Nvidia & Others Pull Out of MWC (2月10日付け EE Times)
→武漢のコロナウイルス発生が上手く食い止められておらず、拡がる恐れが悪化してきており、主要各社がMobile World Congress(Barcelona)から撤退している旨。

◇Coronavirus prompts Sony, NTT and Intel to join Barcelona congress exodus-Coronavirus will keep Intel, NTT, Sony from Mobile World Congress (2月10日付け Reuters)
→NTTドコモ、ソニーおよびIntelが月曜10日、コロナウイルス発生によりMobile World Congress(MWC)(Barcelona)から撤退の旨。Amazon、韓国・LG Electronics、スウェーデン・Ericssonおよび米国半導体メーカー、Nvidiaは、すでにMWC撤退の旨。

◇Mobile World Congress Cancelled (2月12日付け EE Times)
→大手出展社が次から次Mobile World Congress(MWC)から撤退表明した週を経て、該展示会の主催者がすぐさま中止している旨。GSMAが本日リリースしたステートメント:
Barcelonaおよび主催国の今日の安全で健康的な環境を鑑みて、GSMAは、コロナウイルス発生、旅行の懸念などの環境についてのグローバルな懸念からGSMAにとって該イベント開催は不可能になり、MWC Barcelona 2020を中止する。
GSMAは延期の試みもせず、すでにMobile World Congress 2021を見据えている旨。

◇Mobile World Congress axed after firms quit over coronavirus fears-Amazon, BT and Nokia among big names to pull out of mobile phone fair in Barcelona (2月12日付け The Guardian (London))

◇GSMA cancels Mobile World Congress due to coronavirus concerns-GSMA pulls the plug on MWC, citing coronavirus outbreak concerns (2月12日付け TechCrunch)

◇世界最大のモバイル見本市「MWC」中止に、新型肺炎で (2月13日付け 日経 電子版 04:30)
→世界最大のモバイル関連見本市「MWC」の主催者は12日、2月下旬にスペインのバルセロナで開催予定だった同イベントを中止すると発表、新型肺炎の感染が拡大しているためで、主要な参加企業も出展中止を表明していた旨。展示会や見本市の中止は各地で相次いでおり、ホテルや航空機のキャンセルなどによる経済的影響は今後大きくなりそうな旨。

半導体業界関連のインパクトを受けた動きが、時間順に以下の通りである。

◇Electronica China postponed (2月7日付け DIGITIMES)
→主催者発。当初3月18-20日上海で開催予定のElectronica Chinaが、延期される旨。

iPhoneを製造するFoxconnの生産再開に向けた動きの変転が見られている。

◇Apple's main iPhone maker Foxconn to resume some Chinese production: source-Source says Foxconn will reopen plant in Zhengzhou, China (2月9日付け Reuters)
→Appleの主なiPhone製造元、Foxconnが、コロナウイルスのために閉鎖された中国の2つの主要工場を再開する青信号を得て、workforceの10%だけがこれまで戻っている状況ながらも生産再開を目指す旨。

◇China's Shenzhen denies blocking Apple supplier Foxconn from resuming production (2月9日付け Reuters)
→中国現地当局が日曜9日のステートメントで、Nikkei Business Dailyの先の報道を打ち消して、コロナウイルス発生の渦中Apple向けサプライヤ、Foxconnの生産再開を阻止しない旨。

◇China's first-quarter smartphone sales may halve due to coronavirus: analysts (2月10日付け Reuters)
→Canalysなどリサーチレポート。中国の第一四半期のスマートフォン出荷が前年同期比半減の可能性、新型コロナウイルスのはやい拡がりからretail shopsの多くが期間延長の閉鎖、そして生産がまだ完全に再開していない旨。

◇China rejects Foxconn's request to resume production in key Shenzhen plant: source-Source: China won't allow Foxconn to reopen Shenzhen plant (2月10日付け Reuters)
→本件を直接知る1人、月曜10日発。台湾・Foxconnは、コロナウイルス発生により閉鎖されていた中国南部、深センの工場における生産再開を認められなかった旨。

◇Memory chip supply to become tight, says Winbond president-Winbond president sees tightening in memory supply chain (2月11日付け DIGITIMES)
→Winbond ElectronicsのPresident、Tung-Yi Chan氏。DRAMsおよびNANDフラッシュメモリデバイスのsupply chainが、部分的にコロナウイルス発生から今年後半の間により締まってくる、と予想。加えて、end-market需要が予想より後で増加する可能性、5G採用がDRAM販売高を高める一方、5G-関連機器, earbuds, internet of things(IoT)およびWi-Fi 6がNANDフラッシュ需要を改善していく旨。

◇Chinese semiconductor hub restricts entry of people from seven provinces (2月11日付け DIGITIMES)
→中国の半導体hubsの1つとして、江蘇省無錫市(Wuxi in Jiangsu province)が、ウイルスの拡がりを防ぐために感染数の高い7つの省からの従業員について厳しい入場制限を課している旨。

◇Korean Chip Makers Benefit From Output Setback in China-Growth of Chinese Semiconductor Industry Hindered by Coronavirus (2月11日付け Business Korea)
→韓国半導体業界は、武漢のコロナウイルス発生および結果として生じる中国での生産の後退を利用する見込み、海外投資家が今月、韓国の半導体各社の株式を引き続き買っている旨。

◇Coronavirus Impact on Low Volume High-Reliability Electronics Supply Chain (2月12日付け EE Times)
→コロナウイルスは世界中の中小会社にどんなインパクトを与えるか?高信頼性コンポーネントを供給する電子コンポーネントdistributorからの1つの見方について。

◇Foxconn aims to resume half of output in virus-hit China by month-end: source-Foxconn plans to restart output in China, source says (2月12日付け Reuters)
→関係筋が水曜12日、Reutersに対し、台湾・Foxconnが月末までに中国での同社生産の半分を再開する期待、Appleなどへの該サプライヤはコロナウイルス発生を巡って閉鎖された工場を再開の旨。

◇IC firms in Wuhan facing unstable equipment engineering, materials support-Sources: Wuhan wafer fabs face support issues (2月12日付け DIGITIMES)
→業界筋発。コロナウイルス発生渦中の武漢(Wuhan, China)にあるウェーハfab拠点が、半導体装置に向けたサポートおよび半導体製造材料のサプライヤからのサポートのレベル低下に対応しなければならなくなっている旨。Yangtze Memory TechnologiesはNANDフラッシュメモリデバイスの量産開始を控えて重要なテストを行っている一方、Wuhan Hongxin Semiconductor Manufacturingはウェーハfabの建設を完了しており、来月に装置move-inおよび据えつけ開始を予定している旨。

◇Coronavirus fears kill Facebook summit at San Francisco's Moscone Center (2月14日付け SILICON VALLEY BUSINESS JOURNAL)
→Facebook社が金曜14日、急速に拡がるコロナウイルスからの健康問題の可能性から、世界中からFacebook従業員を集めるGlobal Marketing Summit(2020年3月9-12日:San FranciscoのMoscone Center)を中止の旨。

半導体および関連製品の生産の回復状況に、引き続き注目である。


≪市場実態PickUp≫

【Huaweiを巡る米国の圧力】

米国のWilliam Barr司法長官が、5Gに向けたHuawei対抗で欧州のテレコム装置メーカー、NokiaおよびEricssonと組む提案を行っているが、米国のCiscoは拒絶のスタンスである。

◇To counter Huawei, U.S. could take 'controlling stake' in Ericsson, Nokia: attorney general-AG Barr proposes investing in Ericsson, Nokia (2月6日付け Reuters)
→William Barr米国司法長官が、Huawei Technologiesの5Gネットワークinfrastructureに向けた世界市場の席巻を防ぐために、米国およびその同盟国がEricssonおよびNokiaに大きく投資する考えを持ち出した旨。

◇Barr warns against Chinese dominance of 5G super-fast networks (2月6日付け Stamford Advocate)

◇Cisco rules out approach for Nokia or Ericsson (2月13日付け SILICON VALLEY BUSINESS JOURNAL)
→CiscoのCEO、Chuck Robbins氏が、テレコム装置メーカー、NokiaおよびEricssonを指揮下にする考えを除外、中国の装置メーカー、Huaweiの台頭に対抗するTrump政権の最新の手立てに打撃となる旨。

Huaweiを部分的に受け入れる英国の立場が、改めて表わされている。

◇Britain 'reasonably confident' of U.S. trade deal despite Huawei concerns-UK sees a trade deal with the US while embracing Huawei (2月10日付け Reuters)
→英国foreign secretary、月曜10日発。英国はHuawei装置の使用についての米国の懸念を重大に捉えるが、米国の貿易取引がEuropean Union(EU)を離脱して後の第一に入ると確信の旨。

米国司法省が、組織犯罪を規制するRICO法(Racketeer Influenced and Corrupt Organizations Act)違反などでHuaweiを追起訴している。徹底して先端ハイテクで中国に譲歩しない姿勢がいっそう鮮明になっている。

◇U.S. charges Huawei with racketeering (2月13日付け SILICON VALLEY BUSINESS JOURNAL)

◇米、ファーウェイを追起訴、北朝鮮との取引隠蔽の疑い (2月14日付け 日経 電子版 05:30)
→米司法省は13日、北朝鮮との取引を隠したり米国企業から企業秘密を盗んだりしたとして、中国の通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)を詐欺罪などで追起訴した旨。2019年1月にイランとの違法取引を巡って起訴したが、北朝鮮との関与も指弾した旨。トランプ政権が同社に対する禁輸措置の強化に動く可能性がある旨。

◇China's Huawei Charged With Racketeering, Stealing Trade Secrets-Huawei indicted on US conspiracy charges-New charges filed by federal prosecutors in Brooklyn amp up the pressure on the telecommunications giant (2月13日付け The Wall Street Journal)

◇US Taints Huawei as a Corrupt Organization with RICO Charge-US accuses Huawei of corrupt business practices (2月14日付け EE Times)
→米国司法省が、Huawei Technologiesを改めて起訴、連邦Racketeer Influenced and Corrupt Organizations(RICO) Actでの告発を追加の旨。
申し立てとして、ルータに向けたsource codeおよびマニュアルの盗用などの旨。Huaweiは該申し立てに反応していない旨。

◇米、ファーウェイ圧力強化、企業秘密盗みの手口紹介も−対中ハイテク強硬譲らず、会社側は反論 (2月14日付け 日経 電子版 16:37)
→トランプ米政権は13日、北朝鮮と取引したり米企業の秘密を盗み出したりしたとして中国の通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)を追起訴した旨。中国とは貿易交渉を巡る「第1段階の合意」が14日発効して制裁関税の一部を引き下げたが、その前日にファーウェイに追撃を仕掛けた旨。米政権がハイテク分野では中国に譲らない姿勢が一段と鮮明になった旨。

【サムスンのスマホ戦略】

本来はMobile World Congress(MWC)の場で打ち上げと思われるが、韓国サムスン電子の手のひらで縦に折り畳める、かつての携帯電話のようなスマホ新製品、そして動画・ゲームで米ネットフリックスなどと提携する取り組みである。

◇サムスンが縦に折り畳めるスマホ、手のひらサイズに (2月12日付け 日経 電子版 05:17)
→スマートフォン最大手の韓国サムスン電子は11日、ガラケー(従来型携帯電話)のように縦方向に折りたためるスマホ、「ギャラクシー Zフリップ」を2月14日に発売すると発表、たたむと手のひらに収まり、価格も2019年に発売した「見開き型」と比べて3割抑えた旨。同時に発表した旗艦機種、「ギャラクシーS20」は「5G」への対応やカメラ機能を強化し、スマホ販売の活性化を狙う旨。

◇サムスン、動画・ゲームで米大手と提携、アップル対抗 (2月12日付け 日経 電子版 11:51)
→韓国サムスン電子は米国時間11日、米ネットフリックスや米マイクロソフトなどと動画やゲームのコンテンツ分野で提携すると発表、次世代通信規格「5G」普及を見据え、5Gの強みを生かせるスマートフォン向けコンテンツを充実させる旨。自前でコンテンツをそろえる米アップルに対抗する旨。縦方向に折り畳める形状の新製品も投入し、スマホ世界首位の座を死守する構え。

【Apple関連】

Appleがlaptopsに向けてAMDのプロセッサを検討している模様、そして新しいiPhoneモデル、仮称SE2に向けて化合物半導体メーカーが備えている状況である。

◇Apple may be testing Macs with AMD processors-Report: Apple testing AMD processors for Macs?-But don't get too excited just yet. (2月7日付け Engadget)
→macOS Catalinaに向けたbeta codeが、AppleがMacintoshモデル用にAdvanced Micro Devices(AMD)のCPUsを検討している様相を示している旨。AMDのプロセッサはIntelのofferingsとのより競争力が出てきており、Appleは2020年にlaptops向けにArm-ベースプロセッサへの移行を図っているとされる旨。

◇III-V semiconductor makers gearing up for new iPhone production-Sources: Production of next iPhone to boost III-V chip firms (2月13日付け DIGITIMES)
→業界筋発。台湾の化合物半導体コンポーネントメーカーが、新しいiPhoneモデル、仮称SE2に向けてPA(power amplifier), RF(radio frequency)およびVCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser:垂直共振面発光レーザ)デバイスの出荷の遂行に備えており、該新機器の受注visibilityがコロナウイルス大流行を巡る不安定性にも拘らずますます強まっている旨。

【TSMC関連】

台湾の特許出願で、TSMCが4年連続の首位で引っ張っている。

◇TSMC top patent applicant in Taiwan for 4th straight year (2月8日付け Focus Taiwan News)

◇TSMC stays on top for patents-Ministry: TSMC continues to lead in patent applications-UPGRADE PREPARATIONS:The Intellectual Property Office said that the company has been gearing up for 3nm technology, so its applications increased accordingly (2月10日付け The Taipei Times (Taiwan))
→台湾・Ministry of Economic Affairs発。TSMCが、2019年に1,333件の特許出願、2018年から41%増、4年連続で特許出願を引っ張っている旨。海外の会社の中では、Alibaba Group Services(阿里巴巴)が出願第1位の旨。

TSMCの売上げが好調、6ヶ月連続でNT$100bn越え、ウイルス流行インパクトをはねのけている。

◇TSMC revenue tops NT$100bn for a sixth month-TSMC's Jan. revenue increases 32.8% on year-RESILIENT:Despite fewer working days due to the Lunar New Year holiday, the world’s largest contract chipmaker still saw sales rise on surging demand for high-end phones (2月11日付け The Taipei Times (Taiwan))
→TSMCの1月連結売上げが、Lunar New Year holiday休暇および中国におけるコロナウイルス発生にも拘らず、$3.4 billionを上回り、前年同月比32.8%増。6ヶ月連続で同社売上げはNT$100bn($3.32 billion)を上回っており、大方はhigh-endスマートフォンに入る半導体需要による旨。

設備投資予算の承認状況である。

◇TSMC board passes US$6.7 billion budget for advanced process, capacity expansion-TSMC's $6.74B capex budget is approved by foundry's board (2月12日付け DIGITIMES)
→TSMCの役員会が、新しいfab拠点建設および先端-node製造capacity拡張&アップグレード、並びにspecialtyプロセスおよび先端実装capacity拡張に向けた約$6.74 billionの予算を承認の旨。

【Xeroxの買収攻勢】

低過ぎるとHPがはねつけているXeroxの買収提案であるが、またも提示額の踏み上げである。いくらだと折り合うのか、ぜひとも迎え入れたいXeroxのスタンスがうかがえている。

◇Xerox sweetens its bid for HP Inc. to about $34 billion-Xerox raises takeover offer for HP to $34B (2月10日付け CNBC)
→Xeroxが、HP買収提示額を$24/株, 約$34 billionに上げた旨。

◇Xerox ups its offer for HP - how much is it worth to Xerox now? (2月10日付け SILICON VALLEY BUSINESS JOURNAL)
→是が非でも飴と鞭で、Xeroxが、買収金額を高めてこのほどHPを迎え入れる決め方の模様の旨。

【Armの新IPコア】

Armが、機械学習(machine learning), IoT機器など低電力でcost-sensitiveな応用向けに設計された2つの新しいIP cores、Cortex-M55およびEthos-U55 acceleratorを披露、以下の概要である。

◇Arm Leaps Into TinyML With New Cores (2月10日付け EE Times)
→Armが、endpoint機器におけるmachine learning, IoT機器など低電力でcost-sensitiveな応用向けに設計された2つの新しいIP coresを披露、該Cortex-M55およびEthos-U55 acceleratorは、一緒に最善の動作となるよう設計されている旨。

◇Arm extends artificial intelligence platform-Arm adds device designs to AI platform-Arm has announced significant additions to its artificial intelligence(AI) platform, including new machine learning(ML) IP, the Arm Cortex-M55 processor and Arm Ethos-U55 NPU. (2月10日付け New Electronics)
→Arm artificial intelligence(AI)プラットフォームが、embeddedデバイス用Arm Cortex-M55プロセッサ、Arm Ethos-U55 neural processing unit(NPU)およびmachine learning(ML) intellectual property(IP)の投入で強化されてきている旨。「我々のAIプラットフォームへのこれらの追加で、残るデバイスはなく、最も小型のデバイス上のon-device MLが新しい標準となり、人生が一転するような応用の広大な範囲にわたってAIの可能性を安全確実に解放していく。」と、ArmのAutomotive and IoT Line of Business、senior vice president and general manager、Dipti Vachani氏。

◇Arm Dives Into TinyML With New Cores-The Cortex-M55 and Ethos-U55 accelerator are designed to work best together. (2月14日付け EE Times India)

◇アーム、設計情報IP効率480倍 (2月14日付け 日経産業)
→半導体設計開発の英アームは機械学習を実行するマイコン向けの設計情報IP、「Cortex-M55」と、同製品と組み合わせて使うIP「Ethos-U55」を発表、機械学習への最適化を進め、従来製品に比べ最大480倍のパフォーマンスを達成した旨。


≪グローバル雑学王−606≫

世界四大文明の1つ、エジプト地域そしてアフリカ大陸に纏わる神話に、

『世界の神話』
 (沖田 瑞穂 著:岩波ジュニア新書 902) …2019年8月22日第1刷発行

より迫っていく。エジプト神話は、古代エジプトより興った当時のエジプト人の世界観を示す手段として、エジプト固有の神々の行動を記した神話をまとめたもの、とある。地上における太陽神ラーの統治の物語や、破壊の神セトに対抗する神々オシリス、イシス、ホルスの闘争に関するオシリスとイシスの伝説があり、以下に示される。アフリカの文化は確かに、他の大陸の文化といろいろな点で異なっており、またそれぞれの言語集団は固有の文化を発達させているため、神話にもそうした文化との関連でローカル色の強い要素もみられるとのこと。その中から、西アフリカ・ベナン・フォン族の神話が紹介されている。


3 エジプト・アフリカの神話

◎エジプトの神話

・「ナイル川とともにある」エジプト文明
 →ピラミッドや葬祭殿など巨大建築物、象形文字ヒエログリフ
・近い位置でせめぎ合っていたナイルの「生」と砂漠の「死」

⇒「ヘリオポリス(太陽の町)の創世神話」
 …エジプト神話における、世界の最初のときの話
 *太陽神アトゥム=ラーが、口から大気の男神シュウと湿気の女神テフヌトをはき出した
 *結びついて、大地の男神ゲブと天空の女神ヌトが生まれた
 *ゲブとヌトの間に生まれたのがオシリス、イシス、ネフティス、セト
―この話で興味深いのは、「天空」が女神であり、「大地」は男神である、というところ
―世界のほとんどの地域では、「天空」は男神、「大地」は女神と、「天父地母」型
 →天父地母型は、ごく自然な人間の思考に基づくものと考えられる
 →「大地は母である」という思考、「母なる大地」という言い方
―なぜ、エジプトでは天地の性別が逆なのか
 →天空であるヌトが、生命をつかさどっている
 →毎日死ぬ太陽を、毎朝生み出す女神
 →天空こそが、あらゆる生命の母胎

〇「オシリス神話」

・ギリシア人のプルタルコス(1〜2世紀の人物)が記したエジプトの神話
・主人公はオシリスとイシスという夫婦の神
 →オシリスは豊穣の神で冥界の神
 →妻イシスは、大いなる母神で、魔術をあやつる女神

⇒「オシリスの死」
 *オシリスは妹のイシスと結婚
 *ネフティスはセトの妻となった
  →世界の始まりのとき、秩序を超えた力が必要とされる
  →力を生み出すのが、秩序を超えた結婚、すなわち近親相姦であると解釈
 *オシリスはイシスと協力して地上の人々に農業を教え、平和な時代を築いた
 *こころよく思わなかったのが弟のセト
 *セトはオシリス殺害をくわだて、あざむいて棺の中にオシリスを入らせ、川へ流した
 *オシリスは死んでしまった
  →エジプトの棺はあざやかな彩色、神々の姿が描かれた、立派なもの

⇒「オシリスを探すイシス」
 *妻イシスは悲しみに沈みつつ、夫の遺体を探す旅に出かけた
 *レバノンのピプロスにて、棺がヒースの木の中に包み込まれていた
 *その木が宮殿の柱とされ、イシスは王宮に行き、王子の乳母として迎え入れられた
 *イシスは、火の力によって人間の子である王子を不死の身としようとした
 *正体を明かしたイシスは、オシリスの入った棺をヒースの木の中から取り出し、エジプトに帰った
 *イシスは鳶に変身してオシリスの上を舞い、偉大なる王となる息子神のホルスを妊娠した
 *セトが棺を探し出し、オシリスの遺体を十四の断片に切り分けて別々の場所に埋めた
 *イシスはあきらめず、妹ネフティスの助力を得て、オシリスの遺体を寄せ集めて包帯で巻き、ミイラにした
 *イシスがその翼でオシリスを打つと、彼はよみがえり、冥界の支配者として君臨することになった
―オシリスの身体がセトとよって「十四」に切り刻まれた
 →月と関係、月は十四日で満ち、十四日で欠けていく
―月は、豊穣の神であり、自ら死と再生を経験したオシリスと結びつく

□ギリシア神話「デメテルとペルセポネ」との関連性

・このオシリス神話とそっくりな話がギリシア神話に
 →紀元前7世紀頃の「ホメロス風讃歌」に収められている「デメテル讃歌」
 *女神デメテルは冥府の王ハデスに誘拐された娘のペルセポネを求めて地上をさまよっていた
 *エレウシスという地で、デメテルは主ケレオスの館に留まり、末子デモポンの養母となった
 *夜になると、不死の身となるようにと願って、火の中にその子を埋めておいた
 ・・・・・
―このギリシア神話と、エジプトのオシリス神話との類似
 →イシスとデメテルはどちらも大母神
 →旅の途中、ある土地の王家の乳母となり、幼い王子を養う
―エジプトが起源で、後にギリシアに伝わり、デメテルの神話として語り直されたと考えるのが一番自然
―長い歴史の中で少しずつエピソードが加わっていき、最終的にプルタルコスがひとつにまとめたということ

【コラム メジェドさま】

・2012年、「グリーンフィールド・パピルス」と呼ばれるエジプトの「死者の書」が来日
 …「大英博物館 古代エジプト展」
・その中に、頭からすっぽりシーツのようなものをかぶり、両目と足先だけが出ているという、奇妙な姿の神
 →その後ゲームにもキャラクターとして取り入れられうように、その名は「メジェド」

◎西アフリカ・ベナン・フォン族の神話

・アフリカ全土に残る多くの神話
・その中から、特に世界の神話と比較できる内容を持つ話を1つ

⇒「いたずら者の神レグバ」
 *至高の母神マウーには7人の子
 *それぞれに、海や、大地や、動物界などの支配領域を定めた
 *末息子のレグバを溺愛していたマウーは、彼に兄たちとの間の伝令役を務めさせた
 *レグバは、神々や人間と、マウーとの間を取り持つ役を果たすように
 *ところがレグバは、次第にこの仕事に嫌気がさすように
 *奸計を立てて、雨の日にマウーのサンダルをはいて彼女の畑からヤムイモを盗んだ
 *この侮辱に腹を立てたマウーは、地上から離れ、いつも天界にいることに
 *レグバは、ひとりの老女をそそのかして、洗濯の後のよごれた水を、マウーのいる天界にかけさせた
 *マウーは、天と地をずっと離れた場所に移した
―レグバはマウーの手下の役割から解放され、それからは自由にふるまうことができた

□トリックスター

・この話に登場するレグバは、典型的な「トリックスター」の神さま
 →「いたずら者の神」を指す用語
 →社会の秩序を再構築させ、また人間の運命や文化を作り出す働き
・「トリックスターの8つの行動パターン」の一覧
 →1. 盗み、詐術によってあたりをかき乱す
  2. 至る所に素早く姿を現す
  3. 異なる領域を行き来する
  4. 未知なるものを人間の世界にもたらす
  5. 常に動いているが、思わぬ失敗もする
  6. 王の召使いとして働き、王と住民の媒介をなす
  7. 権威に対して挑戦的
  8. 王権の体現者
 →レグバの行動を考えてみると、多くの点で一致していることがわかる
 →トリックスターの典型的な行動パターンの多くが、レグバにも当てはまる

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