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Appleさん、そんなに作って大丈夫?

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IT業界に目立ったヒット製品がここしばらく出ていない。PC関連でいえば、ChromebookやマイクロソフトのSurface Pro 3が今話題である。一方、いまだ姿かたちは見えないが、憶測だけが賑やかなのが9月にも発表されるApple社のiPhoneの次機種iPhone 6の噂である。筆者もデザイン、サイズ、操作性、OS、iWatchなどいろいろおしゃべりしてきたが、ここで今年度末の生産台数について予想してみたい。

iPhoneの過去の販売台数を見てみると、iPhone 5発売後の2012年10月〜12月が4778万台。バージョンアップしたiPhone 5s、iPhone 5cの発売後が2013年10月〜12月が5102万台だった。Wall Street Journalによると、Apple社は2014年12月末までに7000万台〜8000万台の生産を中国や台湾のメーカーに要請したと伝えている。

今回のiPhoneは、より大型のディスプレイを搭載したものと言われている。画面サイズは4.7インチと5.5インチである。中国の通信業者China Mobileでは、3Gから4Gに移行するiPhoneユーザーが急激に伸びており、これはAppleの幹部も認めている。まだまだ多くの消費者が大型ディスプレイのiPhone 6を待ち望んでいるはずである。最近は他社の高級機の買い控えも見られている。

SamsungのGalaxy S4のような高級なモデルは、予想販売台数に達してないと昨今言われているが、AppleがこれをiPhone 6で楽々とクリアすればApple神話はさらに伸びることになる。

スマートフォンはこれから家庭、クルマ、ヘルスケア(健康、フィットネス)、iWatch(腕時計やフィットネスバンド)との連携を深めてクラウド化していくと思われる。iPhone 6が以上述べたように成功すれば、さらにGoogle社との戦いでも有利な地点に立てると思う。残念ながらソフトやアプリやクラウドに実績のない、Samsung社にはこの立ち位置は望めない。
  
筆者は、「iPhone 6はApple社の予想を超えて売れる」と予想する。その理由は、上に述べたようにAppleファンの待望、旧機種からの買い替え、Androidからの乗り換えなどによるからだ。

Agile Tech技術本部長 河田 勉
(2014/07/30)

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