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iPhoneがウエアラブルだから他のウエアラブル(iWatchなど)は必要ない!!

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携帯電話が普及してから、若者の腕から時計が消えている。中年以上はいまだに腕時計をしている。日本ではブランド物の腕時計は売り上げが好調とのことである。

ところが、iPhoneを身につけている(女性の場合はバック内)現在、iWatchという亡霊が跋扈(ばっこ)している。アップルのWWDC(開発者会議:Worldwide Developers Conference)が米国時間6月2日にサンフランシスコで開かれる。ここで、何が発表されるか、という話題でもちきりだ。ネット中継もあるそうできっと何かあるとの観測が上がっている。

会議の性格上新しいiOSの機能が紹介されるはず。興味は新しいハードiPhone6の発表があるのか?あるとすれば、そのスペックは?ヘルスケアやスマートホームの発表があるのでは?アップルテレビのバージョンアップは?ウエアラブル端末の代表格iWatchの発表はあるのか?など、かまびすしい。

既にたくさんの腕時計型端末が発表されている。スマートフォンが親機で、そのコンパニオンの機能分担となっている場合が多い。ちょっと待ってほしい。iPhoneを身につけているのにハードウエアとしての腕時計がこれ以上必要なのだろうか?腕に巻きつけてなくてもiPhoneで情報が取れれば十分ではないのか。

確かにジョギング中には腕時計のように体に直接接触しているウエアラブルは便利だと思うが、ここに何の情報を獲得すると便利なのだろうか。ジョギングなどフィットネス情報は欲しいと思うが、iPhoneで確認すれば済む話である。メールが到着したことを腕で確認してもしょうがないと筆者は思う。センサーとして腕に巻き付ける必要があるのならNIKEのバンドのような形状でも構わないだろう。

腕時計という装飾品は文化と時代を背負っている。これを簡単に取り替えるのは至難の業であると筆者は思う。アップルは今回の会議で、思わず身につけたくなるものを提示できれば成功であると思う。ロレックスやGショックをはずして身につけるiWatchを提示できるのだろうか?

さて、6月2日にはアップルの答えが出るわけだが、筆者の予想では、次世代腕時計としてカッコいい構想が出てくると思う。腕に二つも巻きたくない。身体センサーとしても機能するが、健康に関するアプリ(ヘルスブック)はiPhone本体で処理されるものだと想定している。さすがアップルと言わせてほしい。

Agile Tech技術本部長 河田 勉
(2014/06/02)

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