セミコンポータル
半導体・FPD・液晶・製造装置・材料・設計のポータルサイト
セミコンポータル

今年の半導体産業の景気を占う本「エグゼクティブサマリーレポート」を出版

|

2011年の半導体景気はどうなるか。この答えを求めて1月からさまざまな市場調査会社を取材し、その見通しをまとめた。この結果を、「セミコンポータル エグゼクティブサマリーレポート February 2011」に執筆した。この本はウェッブ情報を主体としているセミコンポータルから発行する唯一の紙媒体である。

図 2月に発行したエグゼクティブサマリーレポート

図 2月に発行したエグゼクティブサマリーレポート


毎年の年初めや年末には1年間の景気見通しがいろいろな市場調査会社から発表されるが、それぞれをまとめてみると成長率の幅は広い。あるアナリストは低い見通しを出し、別のアナリストは高い見通しを出す。市場調査の専門家会社がどれもこれも違うということは、未来を予測することなどできないのである。いわば、当たるも八卦、当たらぬも八卦ともいえる。

そういった中で今年は比較的まとまっている。リーマンショック後の2009年は変動が非常に大きく、ひと月前の予測が使えなかった。このため、原稿締め切りのぎりぎりまで待ってできるだけ最新のデータをとり込もうとした。今年は、むしろ安定しており、昨年末の予測から現在の予測はそれほど大きく変動していない。

その結論や成長分野は本を見ていただくとして、日本の半導体メーカーが今年成長するかどうかは、グローバル化次第。それも海外でデザインインをどれだけ受注獲得できるかが将来も見据えた指標となる。メモリーはコモディティが多いため、デザインインは考えなくてもよいが、システムLSIは海外の顧客のニーズをどれだけ先取りできるか、が決め手となる。つまり、これまでのように顧客のいいなりになって設計するだけでは所詮、部品屋から抜けきれないが、これからは、顧客が2〜3年後に発売するシステムの概要をいかに早く正確につかみ、半導体LSIに落とし込むか、というシステム的な考えを提案できる力が重要になる。

「セミコンポータル エグゼクティブサマリーレポート February 2011」という本は、オリジナル特集「2011年の半導体市場展望」を収めており、その他の記事は2010年7月から12月までの6ヵ月間の主な記事を掲載したものである。会員以外の方も入手できるように販売している。問合せ先は、sales@semiconportal.com へ。

(2011/02/25)

月別アーカイブ

Copyright(C)2001-2024 Semiconductor Portal Inc., All Rights Reserved.