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半導体製造装置販売は、回復基調続く

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2019年9月までの半導体製造装置市場について、10月23日現在で「底から上向きへ」、という見通しを紹介したが(参考資料1)、10月の半導体製造装置市場もこの見方を後押しする結果となった。10月の日本製半導体製造装置の販売額は前月比1.4%増の1806億9000万円、北米製のそれでは同7.7%増の21億910万ドルとなった。

図1 日本製および北米製半導体製造装置の販売額の推移

図1 日本製および北米製半導体製造装置の販売額の推移


これまでの販売額の数字は、前年同月比で表すとプラスにはならず、日本製は2桁マイナス成長が続いていた。今回、ようやく一桁マイナスまで戻ってきた。販売額1807億円は前年同月比で9.7%減となり、久しぶりの明るさを見せた。北米製の製造装置は日本製よりも一足先にプラス成長となり、同3.9%増の21億ドルに回復してきた。

北米製半導体製造装置の販売額は、8月に前年同月比で10.5%減と徐々にマイナス幅が小さくなり、9月には同5.7%減まで小さくなり、今回久しぶりにプラス成長へと転じた訳だ。SEMI会長兼プレジデントのAjit Mancha氏は、製造装置の販売額はメモリ在庫の縮小とファウンドリにおける最先端設備投資額が強く弾みをつけている、と述べている。半導体製造装置は日米とも確実に回復基調にあるといえそうだ。

参考資料
1. 半導体製造装置市場は底から上向きへ (2019/10/23)

(2019/12/04)

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