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半導体業界に引き続き押し寄せるM&Aの波、激変を加速

この3月以降特に、シリコンバレーを主な舞台に繰り広げられる半導体業界のM&A(企業の合併買収)に目が離せなくなっている。NXP Semiconductors(オランダ)のFreescale Semiconductor(米国)を買収するとの発表に始まって、インテルがAlteraを買収するという噂が立ち上り、中国の投資家グループが関わる買収案件など続くところに、こんどはHP社の半導体部門が前身のAvagoが、自社より売上げが倍のBroadcomを買収するという発表が行われている。規模そして競争力に鎬を削る局面が続いていく情勢があり、半導体ベンダーランキングに異変をもたらしそうな激しい変化が加速されている。

≪こんどはAvago≫

AvagoのBroadcom買収に向かう気配は、以下の通り見い出せている。

◇Avago to Buy Broadcom for $37 Billion in Biggest Tech Deal Ever-Avago will buy Broadcom for $37B in cash, stock (5月27日付け Bloomberg)
→Avago Technologiesが、$37 billion in cash and stockでのBroadcom買収に同意、半導体業界の統合の波に続くものである旨。

◇Avago in Talks to Acquire Broadcom (5月27日付け The New York Times)

◇半導体メーカーのアバゴ、ブロードコム買収で合意間近-関係者 (5月28日付け ブルームバーグ)
→半導体メーカーのアバゴ・テクノロジーが同業の米ブロードコムを買収することで合意に近づいている、と事情に詳しい複数の関係者が明らかにした旨。ブルームバーグのデータによると、買収が実現すれば半導体業界では過去最大となる旨。ブロードコムの株価は27日に22%上昇、時価総額は約342億ドル(約4兆2300億円)に膨らんだ旨。協議が非公開であることを理由に同関係者が匿名で語ったところによれば、28日に正式発表される可能性がある旨。まだ合意には達しておらず、合意に至らないまま終わる可能性も残っている旨。

そしてまもなく半導体業界での過去最高額、$37 billion(約4兆6千億円)での買収の発表が行われ、早速の反応を含め、業界各紙の以下表わすところとなっている。

◇A New Broadcom: The First Cuts-Engineering included in $750M annual savings (5月28日付け EE Times)
→Avago TechnologiesのBroadcomに対する$17 billion in cashおよび$20 billion in stock入札により、世界第6位の半導体ベンダーが作り出され、半導体史上最大の合併提案と称される旨。一緒になる会社は、18ヶ月以内に少なくとも年間コスト$750 millionの削減が約束され、技術スタッフ削減などoperations合理化が主の旨。Broadcomのco-founder and chief technologist、Henry Samueli氏が、Broadcomの名前を維持する該合併会社のCTOになる旨。

◇Avago-Broadcom Deal: What's in It for You? (5月28日付け EE Times/Blog)
→AvagoをBroadcomに結びつける密接な関係、あるいは何か見たところ良い感じはどこにあるか?

◇Avago Agrees to Buy Broadcom for $37 Billion-Deal marks latest acquisition in busy semiconductor space (5月28日付け The Wall Street Journal)

◇米半導体アバゴが4.6兆円で同業買収 (5月29日付け 日経)
→米半導体メーカー、アバゴ・テクノロジーが28日、同業の米ブロードコムを370億ドル(約4兆6千億円)で買収すると発表、半導体業界では過去最大の買収額で、開発コストが高騰する中、統合・再編の動きが活発化している旨。買収代金は170億ドルは現金で、残りの200億ドルを株式で支払う旨。合併後の社名は「ブロードコム」で、各地域の規制当局の承認を得た上で2016年に手続きを終える予定の旨。売り上げ規模は約150億ドルと、世界6位となる旨。アバゴはヒューレット・パッカード(HP)の半導体部門が独立した会社。

◇Avago Technologies to acquire Broadcom for $37B (5月29日付け ELECTROIQ)

◇Avago to buy Broadcom for US$37 billion (5月29日付け DIGITIMES)

この買収によるベンダーランキング変動が予測されている。

◇Avago, Broadcom Combo Praised-Deal would create $13B mobile/cloud giant (5月28日付け EE Times)
→AvagoとBroadcomには製品の重なりがほとんどなく、疑いなくlayoffsおよびspin-outsにおける多くの節減を絞り出すことになる旨。皮肉にもAvagoは2社では小さい方、昨年度の売上げが約$4.3 billionでIC Insightsのランキングでは第14位、対してBroadcomは売上げ$8.4 billionで第9位の旨。両社一緒になると売上げが約$13 billion、ランキング第7位に浮上してTexas Instrumentsに先行、$19 billionのQualcommには下回る旨。

今後の成り行きの見方が続いている。

◇What Will Avago Do With Broadcom?-Analysis: What becomes of Broadcom after the acquisition? (5月28日付け Light Reading)
→業界アナリスト、Simon Stanley氏。Avago TechnologiesおよびBroadcomともにストレージおよびnetworkingの部類に入るが、製品にあまり重なりがなく、giant companyになろうとしている旨。

◇Avago acquisition of Broadcom creates new semiconductor powerhouse, IHS says (5月29日付け DIGITIMES)
→IHS Technology発。Avago TechnologiesがBroadcomを買収する合意の発表があって、半導体業界の合併活動が新たな水準に動いている旨。

ここ1年半でのシリコンバレーでの半導体業界の統合の動きがまとめられている。

◇Massive chip consolidation wave is changing semiconductor industry (5月29日付け San Jose Mercury News)
→M&Aの波がSilicon Valleyの半導体業界の形を変えており、競争力を維持するために必要な技術コスト急騰を背負うために各社が力を合わせている旨。
ここ18ヶ月の半導体業界統合の動き、下記参照。
http://extras.mnginteractive.com/live/media/site568/2015/0528/20150528_101128_SJM-CHIPMERGE-0529-90-01_500.jpg

息を継ぐ間もなく、インテルがAlteraを買収する動きが再燃している。
Alteraが拒絶して株主の反発を食らった経緯に続くものである。

◇Intel nears $15B deal to purchase Altera (5月28日付け New York Post)

◇Intel close to deal to buy Altera for $16 billion: sources-Intel buyout of Altera is said to be near (5月29日付け Reuters)
→IntelがAlteraの約$15 billionでの買収に向かっており、Alteraが4月に拒絶したという買収価格と同様の旨。

◇Altera Shares Climb on Report That an Intel Deal Is Near (5月29日付け Bloomberg)

このようなM&Aの続く激しい波の及ぼすところか、半導体業界究極の組み合わせが次の通り表わされている。

◇Intel/Qualcomm: The Last Big Move (5月29日付け EE Times)
→昨日の新しいBroadcomについてのニュースは、誰もが統合のbig gameをやっていることを改めて思い起こさせる旨。そのgameには、1つ最後の本当に大きな動きがあり、IntelとQualcommの合体が半導体の大統合の最後になる可能性の旨。


≪市場実態PickUp≫

【「International CES Asia」】

全米家電協会(CEA)が主催する世界最大の家電製品の見本市は、年初め早々Las VegasでInternational Consumer Electronics Show(CES)として開催されているが、今年からそのアジア版、アジア地域での開催ということで、「International CES Asia」と銘打って5月25日から27日まで、中国・上海の国際展示センターで開かれている。実際に会場に出向いての注目内容をまとめた記事の概要を以下に示す。最近のLas VegasでのCES同様、出展社としてMercedes-BenzおよびAudiからVolkswagenおよびFordまでグローバル自動車メーカーが見られる一方、地場の大手consumer electronics brands、XiaomiおよびLenovoなどが見当たらないのが目立つとのことである。

◇CES Asia: ‘Zero Distance’ to Supply Chains (5月27日付け EE Times)
→Consumer Electronics Show(CES) Asia(2015年5月25-27日:上海)での注目内容:
 Proximity between design and production
  …力強いsupply chains
 Who is JD.com?
  …中国のAmazon.com
 The world's lightest VR glasses
  …中国のVirtual Reality開発、DlodloのDlodlo VR Glasses、僅か120gの軽さ
 Ticwear is coming
  …6月発表予定のsmartwatch
 Ding Dong Smart Speaker
  …音声認識能力のあるスピーカー
 Follow your voice
  …Ding Dongに似た音声で動かす指令&制御機器
 One-touch router
  …パスワード不要のサーバ、Kisslink(中国での呼び方。米国では同じ製品がKeewifi)
 ZigBee everywhere
  …Wulianのスイッチ&制御パネル
 ZigBee security set
  …Shenzhen Orvibo Electronics Co.が開発したZigBee Security Kit
 WiFi Smart Remote Control: 'Allone'
 Luxury in Motion
  …Mercedes-Benzが1月のCES(Las Vegas)でも展示した自動運転車、“F015 Luxury in Motion”
 Transporters in different flavors
  …Hangzhou Chic Intelligent Technology co.が出したself-balancing motorized personal electric scooters
 China buys Segway
  …中国で最も有名なpersonal transporterメーカー、Ninebotは、Segway(米国:Bedford, New Hampshire)を買収
 More smartwatches on the way
  …Rockioo Technologyの通話できるsmartwatch、大き目の41.5mm x 41.5mm x 11mm
 Intel Woos China
  …Hall 1の真ん中を陣取って、モバイル、wearableおよび3DカメラなどのIntel技術
 3D printers - two ways
  …“desktop 3D printer”および“portable 3D printer”
 Design service company at CES
  …“an IP powerhouse”のVeriSilicon

  今回の場で見られている連携、次の通りである。

◇CES Asia: Haier to partner with Intel for wireless charging technology (5月26日付け DIGITIMES)
→Consumer Electronics Show(CES) Asia(2015年5月25-27日:上海)にて、中国のhome applianceベンダー、HaierとIntelが、戦略的提携を形成、ワイヤレス給電業界に拡げていく旨。

【ロシア製SoC】

ロシアのファブレス、Baikal ElectronicsによるMIPSベースSoCが発表されているが、気づかされる2点として、まずは、ウクライナ情勢に影響されてグローバルとはいかずロシアからの拡販から始まっていること、もう1つ、置き換えを図るBroadcom, Freescaleはいずれも上記の買収の動きに名前が挙がっている点である。

◇SoC From Russia With MIPS-Chip targets Broadcom, Freescale in gateways (5月27日付け EE Times)
→ロシアのファブレス半導体ベンダー、Baikal Electronicsが、同社最初のSoC、Imagination TechnologiesからのWarrior MIPSコア使用の同社最初の半導体を発表、該Baikal-T1は、2つのMIPS P5600コアを収めたsub-5W SoCでhome WiFiルータおよびgateways向けの旨。Baikalは当初は、ウクライナでの紛争を巡る欧米の制裁に引き続いて海外輸入を置き換えるロシアでの流れに乗るが、長期的には該T1を国際的に販売する狙いであり、まずはアジアおよびアフリカの近隣市場に重点化していく旨。同社は、2012年1月にロシアのスーパーコンピュータメーカー、T-Platformsからスピンアウト、グローバル市場に向けてMIPS-およびARM-ベースSoCs開発を目指す旨。しかしながら、ウクライナ制裁が短期的opportunityを作り出している旨。

【10-nmアプローチ】

Samsung Electronicsが、10-nm FinFETプロセスを来年末までに量産にもっていく線表と、前回示したばかりであるが、対抗するTSMCが、その試作ラインを来る6月に構築する予定としている。Appleのプロセッサ受注に向けた両社の競い合いが熾烈を極めていく情勢である。

◇TSMC to build 10nm pilot line in June, says report (5月26日付け DIGITIMES)
→最近のEconomic Daily News(EDN)記事。TSMCが、6月に台湾北部、新竹(Hsinchu)の同社12-インチウェーハ工場(Fab 12)に10-nm pilot lineを構築する予定の旨。TSMCは10-nm FinFETノードを擁してAppleのA10 SoC半導体受注を窺っているが、Samsung Electronicsもその受注獲得競争に絡んでいる旨。


【UMC Autoプラットフォーム】

UMCが、車載用半導体の設計を簡単化する新しいプラットフォーム、UMC Autoを披露、厳格な車載対応仕様を遵守する包括的な中身が窺えている。日本での当該技術フォーラムが開催されている。

◇UMC unveils UMC Auto Platform to enable automotive IC designs (5月26日付け ELECTROIQ)
→UMCが、車載応用半導体を設計するICメーカーに向けたUMC Auto技術プラットフォームを披露、UMC Autoは、0.5μmから28-nmノードにわたって車載AEC-Q100認定技術ソリューションの広範なportfolioから成る包括的プラットフォームであり、UMCのfabsすべてについて厳しいISO TS-16949車載品質標準を満たす力強い製造プロセスが支える旨。

◇UMC unveils new platform to simplify automotive IC designing (5月26日付け Automotive Business Review)

◇UMC holds technology forum in Japan (5月27日付け DIGITIMES)
→UMCが5月27日、2015 Japan Technology Forumを開催、日本の半導体メーカーに対して同社のIoTおよび車載用IC製造ソリューションを披露の旨。

【韓国での半導体の論調】

サムスンの最近の京畿道・平沢での世界最大規模の半導体工場起工が注目される中、韓国・中央日報の論説記事に、5ヶ年計画はじめ国家計画に半導体、特にDRAMの自立化を盛り込んでいる中国に対する率直な見方が表わされている。

◇【時視各角】サムスンの運命をかけた半導体の勝負 (5月26日付け 韓国・中央日報)

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この頃、中国は半導体に血眼になっている。昨年21兆ウォンの半導体ファンドを作り、強大な権限を持つ「半導体領導小組(leading small group)」まで新設した。今後10年で半導体分野に1兆元(約175兆ウォン)を投入する計画だ。すでに中国はLCDにおいてこのような戦略で利益を得た。わずか7年でLCDの国内自給率が55%を突破したのだ。これに一歩先立ち中国で現地生産したLG・サムスンは幸いだった。中国が果たして半導体の夢も同じように成し遂げられるだろうか?

最近、世界の半導体市場には津波が襲っている。PCが飽和状態に達しながらマイクロプロセッサ(MPU)の強者インテルから揺らいでいる。サムスンが競争力を持つDRAMも同じ理由で、それほど展望は明るくない。サムスン・ハイニックス・マイクロンが仲良く市場を分け合っているのが幸いだ。中国が最ももの欲しげに見ているのがDRAMだが、技術やコストの進入障壁が非常に高い。生半可に足を踏み入れれば「チキンゲーム」の悪夢に巻き込まれる恐れがあるからだ。中国はいい売り物だった日本のエルピーダをマイクロンに奪われたのが痛恨の失策だ。
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≪グローバル雑学王−360≫

海外とは基本的には閉ざされた江戸時代の我が国が、訪れる機会を得た外国人からどう見えたか、

『外国人がみた日本史』
 (河合 敦 著:ベスト新書 469) …2015年3月20日 初版第1刷発行

より、その後半である。お歯黒、畳、寺子屋教育などに視点が当たった前回に続いて、今回はまどろっこしいほどの礼儀正しい挨拶、独特の遊郭文化、日本女性の見え方などに焦点が当てられている。平和な徳川300年の中の日本人各層の実態が見えてくるところがある。□以下の各アイテムについて、最初の◎以下に注目する記録の出典が示されている。


第三章 外国人がみた江戸時代―――平和な国の礼儀正しき人々 =2分の2=

□礼儀正しく長すぎる挨拶
◎ケンペル(Engelbert Kampfer)の『江戸参府旅行日記』
・ケンペルが来日していた元禄時代も、日本人が礼儀正しかった
・外国人にとって、日本人の礼儀正しい挨拶はかなりまどろっこしく見えたらしい
 →「3分間もそれ以上もの時間をお辞儀やお世辞に」(前出のゴロウニン)

□オランダ人の江戸参府
◎前掲、ケンペルの『江戸参府旅行日記』
 …ケンペルが江戸の将軍と謁見したときの記録
・オランダ商館長は、春に江戸にいる将軍のところへ挨拶に出向く
 →江戸参府と呼ぶ
・日本人には珍しかったオランダ人
 →将軍の命令により、江戸城での謁見時、さまざまなしぐさや歌、もの真似を強要された

□男色が流行する国
◎朝鮮通信使として18世紀初頭に日本にやってきた申維翰の『海游録 朝鮮通信使の日本紀行』
・男の相手をする日本の男娼は、女性の姿をした少年
 →当初は、歌舞伎の若衆が男娼になったとされる
 →やがて、「新部子」、「飛子」、「舞台子」、「陰間」などに分かれるように
・若衆としては、舞台に出ている「舞台子」が人気があり、値段も一番高かった
・男娼が目立つのは、主に江戸時代中期までの現象
 →後期になると急速に廃れていった

□日本独特な遊郭という文化
◎前掲、ツュンベリーの『江戸参府随行記』
・江戸時代の日本ではどこのまちにも遊女屋や遊郭が存在
 →長崎には外国人を相手する遊女
 →ツュンベリーも遊女に世話になっていたようで、詳細にその遊び方を紹介
・遊女は、見事な芸や人をそらさない接待で客を大いに満足させて帰す、いわば偉大なるエンターテイナー
 →太夫や花魁といった格の高い遊女になると、容姿のみならず、頭の回転が早く、深い教養を必要とした
・日本の代表的な遊郭といえば、幕府が公認する京都の島原と江戸の吉原
・遊女の中で最高ランクが太夫、のちに花魁と呼ばれる女性
 →享保期の記録では、3800人の遊女の中で、花魁はわずか4人だけ
・花魁は高収入にように思えるが、多い出費
 →きらびやかな衣裳、髪飾り、所有する座敷の家具、布団にチリ紙まで、すべて彼女の自前
・日本の遊郭や遊女は、西洋のそれとは大きく異なり、一つの独特な文化をつくりあげてきた

□外国人がみた日本の女性たち
◎フランソア・カロン(Francois Caron)の『日本大王国志』
・江戸時代は、男尊女卑の時代
 →「三従の教え」…父の家にありては父に従い、夫の家にゆきては夫に従い、夫死しては子に従え
  (女性のための教科書とされた『女大学』)
・武家の女性にはこうした傾向が見られたが、やはり建前と実態は大きく異なる
・いまより高かったと推定されている江戸時代の離婚率
 →江戸に住んでいる女性は、男性に比較して少なく、嫁ぎ先に事欠かず、家事なども率先して夫がやったという
・江戸時代に来日した外国人の多くが、日本の女性を褒めたたえている
 →日本の女性の容姿をべた褒め(江戸時代中期に朝鮮通信使として来日した申維翰)
 →未婚の女性の優美な態度や教養を賛美(オランダ商館付きの医師として来日したシーボルト[Philipp Franz Balthasar von Siebold])
 →現代の女性と変わりない生活ぶりの記述(幕末に来日したスエンソン[Edouard Suenson])
 →女性の地位の高さとそれに伴う品位について言及(ペリー[Matthew Calbraith Perry]たち)
 →外国人に対しても平気で口を利き、ときには冗談を言う日本女性の姿(プラント・ハンターとして幕末に来日したイギリス人のロバート・フォーチュン[Robert Fortune])

《外国人がみた江戸時代 要点》

・200年以上も大きな戦争がなく、平和が続いた江戸時代
・海外との交流に厳しい制限があったのは事実
 →その結果、江戸時代には日本独自の文化が花開いた
・この時期に発達した独自の文化・風習
 →女性の化粧「お歯黒」
 →「畳」文化
 →礼儀正しさ
 →殉死の風習
 →性に対するおおらかさと買春システムの独自の発達
・「火事と喧嘩は江戸の華」
 →多くの外国人が言及する火事の被害の大きさ

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